メーガン妃の公開書簡は「まったく不適切」 SNS上で疑問の声が噴出する理由とは
著者:森 昌利

王室を“引退”し、自由を求めて米国へ移住したヘンリー王子とメーガン妃。移住後は「ブラック・ライブズ・マター(BLM)」運動の支援など人権運動との関わりや、米大統領選挙の投票呼びかけが話題になった。妃は先日も、現地時間20日付で米国議会への公開書簡を発表。働く親たちのために育児休暇などを整備するよう訴えたが、英国ではこの動きをめぐって早くも抗議の声が上がっている。その理由とは。
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「どうして政治的要求をするために称号を使うのか?」
メーガン妃が発表した公開書簡に英国で抗議の声が上がった理由は、ずばり「サセックス公爵夫人」の称号を使用したため。英大衆紙「デイリー・エクスプレス」はSNS上の反応を伝えている。
そもそも王室メンバーは政治的中立が原則。それにもかかわらず非常に政治色の強い公開書簡で称号を使用し、しかも米国の議会宛てだったことに対し、「どうして彼女(メーガン妃)は米国議会へこのような政治的要求をするために称号を使うのか?」と疑問の書き込みが。
すると「サセックス公爵夫人(メーガン妃)が政治的なキャンペーンを行った。2021年の米国で馬鹿げた行為。英国のロイヤルとしてはまったく不適切」と厳しい指摘が続いた。
また、公開書簡を書くのはいいが「称号を使ってはならない」と当然の主張もある。
こうして見ると、やはり英国民が憤りを覚えるのは妃の“ダブルスタンダード”だろう。3月の暴露インタビューでは人種差別やメンタルヘルス問題を持ち出して真っ向から王室を批判しておきながら、なぜか称号を保持したまま政治的なメッセージにその影響力を利用している。
もちろん英国で王室メンバーがこうした政治的要求を公に行うことは許されていない。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
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【写真】メーガン妃が米国議会へ送った公開書簡 確かに「The Duchess of Sussex」と書かれている 称号の使用にSNSではまったく不適切」と厳しい指摘が

メーガン妃の公開書簡は「お笑い草」 米共和党議員から厳しい声 称号使用にも批判
著者:森 昌利

メーガン妃は先日、現地時間20日付で米議会への公開書簡を発表。働く親たちのために育児休暇などを整備するよう訴えた。また妃は書簡の中で、米有名レストランチェーン「シズラー」が販売する4ドル99セント(約570円)のサラダバーを食べて育ったエピソードなど、幼少期の苦しい境遇も明かした。しかし、こうした妃の訴えに対し、米共和党議員たちが非難の声を上げているようだ。妃の行為は米国への内政干渉にあたると主張し、称号を剥奪しない王室に疑問も呈している。英紙が報じている。
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「王室はどうして称号を剥奪しないのか不思議です」
「サセックス公爵夫人」の称号を使用して、米国議会宛てに送られたメーガン妃の公開書簡。王室メンバーは政治的中立が原則であるにもかかわらず、妃が米国議会へ政治的要求をするために王室の称号を使用したことには、公開直後から英国内で非難の声が上がっていた。
そして、米国でもこの行為を疑問視する動きがあるようだ。妃を痛烈に批判したのは、米共和党員でミズーリ州選出の下院議員ジェイソン・スミス氏。英大衆紙「デイリー・メール」の取材に応じ、自身の見解を伝えている。
まずスミス氏は開口一番、「マークルさん(メーガン妃)が内政干渉をしていながら、王室はどうして彼女とハリー(ヘンリー王子の愛称)の称号を剥奪しないのか不思議です」と発言。ここでも「サセックス公爵夫人」の称号を使って公開書簡が発表されたことに非難の声が上がった。
また、「彼女が労働者階級の共感を得ようとしてシズラーの思い出を綴ったことはお笑い草」と苦しい境遇のエピソードにも厳しい指摘をしている。
さらに、同じく共和党員でミシガン州選出のリサ・マクレーン議員は「メーガン(妃)・マークルの感覚は信じられないほど米国の一般大衆とずれています。今の我々にとって最も不要なのは、富裕層が身勝手にリベラルな主張をすること。政治をおもちゃにするのはやめて、俳優業に専念すべきでは」と語り、真っ向からダメ出しした。
「メール」紙はこの他に、王室作家のアンジェラ・レヴィン氏が披露した見解も紹介している。同氏は、米国が1776年に英国からの独立を宣言した歴史的事実について妃が考慮しなかった点を問題視。「(英王室から授かった)公爵夫人の署名で(米議会へ)公開書簡を送るという過ちに気付かなかったのか」と述べ、妃の行動に唖然としていた。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
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【写真】メーガン妃が米国議会へ送った公開書簡 称号の使用にはミズーリ州の下院議員からも批判の声が

ヘンリー王子回顧録 チャールズ皇太子は「ヘルメットと防弾チョッキが必要」と王室作家
著者:森 昌利
タグ: ヘンリー王子, 森昌利, ロイヤルファミリー<iframe id="google_ads_iframe_/62532913,21827460116/p_hintpot_728x90_title_24206_0" title="3rd party ad content" name="google_ads_iframe_/62532913,21827460116/p_hintpot_728x90_title_24206_0" width="1" height="1" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" data-google-container-id="2" data-load-complete="true"></iframe>

最も有名な王室作家の1人であるアンドリュー・モートン氏。「Diana:Her True Story」(日本語版タイトル「ダイアナ妃の真実」)を90年代前半に上梓し、チャールズ皇太子との結婚生活の裏で苦しんだダイアナ元妃の真実を世に発表して名を馳せた人物である。そんな同氏が、来年出版予定といわれるヘンリー王子の回顧録を問題視しているようだ。作中で父チャールズ皇太子に対し激しい批判が展開されると予想し、話題になっている。
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ピューリッツァー賞受賞ジャーナリスト起用がポイントか
ロイヤル専門のポッドキャスト番組「Royally Us」に出演したモートン氏は、ヘンリー王子の回顧録について言及。英大衆紙「デイリー・スター」は、同書内でチャールズ皇太子への批判が展開されることを示唆する、同氏のコメントを報じている。
「もしも私がチャールズ皇太子なら、コートの山を見つけてその下に隠れます」
モートン氏は冗談混じりに語ったが、王子の暴露によって皇太子の身に危険が及ぶと考えているようだ。同氏がそう予想するのには根拠がある。それは回顧録のゴーストライターにピューリッツァー賞受賞ジャーナリスト、J・R・モーリンガー氏を起用したことだ。
「このゴーストライターは、アンドレ・アガシ(元男子プロテニス選手)の自叙伝も執筆し、アガシと父親の確執を書き記しています。ですから今度は、チャールズ(皇太子)が非難の的にされる可能性が高い。出版されたらヘルメットと防弾チョッキが必要になるかもしれません」
モーリンガー氏には、王子の母・ダイアナ元妃の近親に取材をしているとの報道もあった。このことから、皇太子とカミラ夫人の不倫によって元妃が味わった苦難を、回顧録で代弁するとの見方もできる。もしそうなれば元妃のファンが皇太子への怒りを爆発させるのは必至だろう。
来年はエリザベス女王の在位70周年祝賀行事(プラチナ・ジュビリー)が予定され、お祝いムードが高まりつつある英国内。しかし、王子の回顧録の出版時期や内容次第では、それどころではなくなってしまう可能性も。皇太子をはじめとした王室メンバーに火の粉が及び、困難な年になる危険性も潜んでいる。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
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【写真】「ダイアナ妃の真実」を執筆した王室作家のアンドリュー・モートン氏 ヘンリー王子の回顧録でチャールズ皇太子に攻撃が及ぶと予想している

メーガン妃 今も続く“プリンセス扱い”に大満足!? 王室作家が米国での暮らしぶり指摘
著者:森 昌利
タグ: メーガン妃, ヘンリー王子, 森昌利, ロイヤルファミリー

2020年1月に“王室引退”を宣言したヘンリー王子夫妻。同年3月の米国移住後はロサンゼルス近郊サンタバーバラに豪邸を購入するなど、スーパーセレブリティとして生活を送っている。その活動に関してはこれまで賛否両論が巻き起こっているが、王子夫妻の暮らしぶりに対する王室作家の興味深い指摘が話題を呼んでいる。
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ヘンリー王子は「生まれた瞬間から使用人に囲まれて暮らしてきた」
米移住後はネットフリックスなど世界的企業と巨額契約を結ぶ一方で、チャリティイベント出演など活動の場を広げているヘンリー王子夫妻。経済的自立を果たしたことで大きな成功を収めつつあるが、王室での生活ぶりは今も忘れられないのかもしれない。
英大衆紙「デイリー・エクスプレス」は、王室作家で元リンカーン大学講師のエドワード・オーウェンズ博士の発言を掲載。ヘンリー王子とメーガン妃について今も「かなり多くの使用人に囲まれて暮らしている」との見解を示したと報じた。
博士は「ハリー(ヘンリー王子の愛称)は生まれた瞬間から使用人に囲まれて暮らしてきました。そうした人間はやはり(“王室引退”後も)自分が慣れ親しんだ、非常に贅沢なライフスタイルを楽しみ続けるものです」と主張。「(出迎えの様子からすると)どうやらハリーとメーガン(妃)は現在も大勢の忠臣に囲まれ、今も自分たちをプリンスとプリンセスのように扱わせているようです」と続けた。
王室を“引退”したとはいえ、ヘンリー王子夫妻が大勢の使用人を使う王室時代のライフスタイルを維持しているという見立てだ。
そこで同紙は、2人がニューヨークを訪問してカリフォルニアに戻ってきた飛行場での様子に言及。ヘンリー王子とメーガン妃はその時、多数のスタッフに囲まれていた。ちなみに先日も妃は「出産直後の育児休暇は国が補償するべき」と米議会に送った公開書簡で「サセックス公爵夫人」と署名したことが話題を呼んだ。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
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【写真】ヘンリー王子とメーガン妃 プライベートジェットの側で大勢のスタッフとハグ 激写された実際の様子
