ヘンリー王子夫妻 クリスマスに渡英せず? 「プライベートジェットがあれば」と専門家皮肉
ロイヤルファミリーのクリスマスといえば、サンドリンガム・ハウスでエリザベス女王とともに家族団らんの時間を過ごすのが恒例。もちろん、孫息子夫婦のヘンリー王子とメーガン妃も招待されるはずだ。しかしクリスマスまであと2か月を切った今、王室作家が夫妻の渡英の可能性をきっぱりと否定し、話題になっている。
【写真】ヘンリー王子 7月の帰国で米ロサンゼルス空港に戻った時の様子 ファーストクラス搭乗者よりも上のサービスを受けていたとの報道も
【写真】ヘンリー王子 7月の帰国で米ロサンゼルス空港に戻った時の様子 ファーストクラス搭乗者よりも上のサービスを受けていたとの報道も

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2人の子どもにとって長距離移動も問題か
ヘンリー王子夫妻がクリスマスに渡英しないと主張したのは、王室作家のアンドリュー・モートン氏。90年代前半に上梓したダイアナ元妃の自伝「Diana:Her True Story」(日本語版タイトル「ダイアナ妃の真実」)で名を馳せた人物だ。英大衆紙「デイリー・エクスプレス」は、米雑誌「USウィークリー」の王室ポッドキャスト「Royally Us」で同氏が王室専門家のモーリー・マルシャイン氏と交わした会話を紹介している。 マルシャイン氏はモートン氏に「クリスマスが家族とヘンリー王子夫妻をつなぐ手段になり得るか」と質問。これに対しモートン氏は、「確かにエリザベス女王は2人を招待することでしょう。しかしそれを受けるかどうかは別問題。正直なところ、彼らが年内に渡英するとは思えません」と答えた。 また、現在2歳の長男アーチーくん、そして今年6月に生まれたばかりの長女リリベットちゃんの2人にとって「カリフォルニアから英国までの旅はあまりにも長すぎる」と指摘した。 さらに、「プライベートジェットが用意されれば渡英の可能性は高まるかもしれませんが」と皮肉とも取れる発言。今年もさまざまな活動を展開し、多忙な王子夫妻が子どもたちを連れて英国でクリスマスを過ごす可能性は低いとみている。
森昌利/Masatoshi Mori
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メーガン妃の公開書簡は「お笑い草」 米共和党議員から厳しい声 称号使用にも批判
著者:森 昌利
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メーガン妃は先日、現地時間20日付で米議会への公開書簡を発表。働く親たちのために育児休暇などを整備するよう訴えた。また妃は書簡の中で、米有名レストランチェーン「シズラー」が販売する4ドル99セント(約570円)のサラダバーを食べて育ったエピソードなど、幼少期の苦しい境遇も明かした。しかし、こうした妃の訴えに対し、米共和党議員たちが非難の声を上げているようだ。妃の行為は米国への内政干渉にあたると主張し、称号を剥奪しない王室に疑問も呈している。英紙が報じている。
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「王室はどうして称号を剥奪しないのか不思議です」
「サセックス公爵夫人」の称号を使用して、米国議会宛てに送られたメーガン妃の公開書簡。王室メンバーは政治的中立が原則であるにもかかわらず、妃が米国議会へ政治的要求をするために王室の称号を使用したことには、公開直後から英国内で非難の声が上がっていた。
そして、米国でもこの行為を疑問視する動きがあるようだ。妃を痛烈に批判したのは、米共和党員でミズーリ州選出の下院議員ジェイソン・スミス氏。英大衆紙「デイリー・メール」の取材に応じ、自身の見解を伝えている。
まずスミス氏は開口一番、「マークルさん(メーガン妃)が内政干渉をしていながら、王室はどうして彼女とハリー(ヘンリー王子の愛称)の称号を剥奪しないのか不思議です」と発言。ここでも「サセックス公爵夫人」の称号を使って公開書簡が発表されたことに非難の声が上がった。
また、「彼女が労働者階級の共感を得ようとしてシズラーの思い出を綴ったことはお笑い草」と苦しい境遇のエピソードにも厳しい指摘をしている。
さらに、同じく共和党員でミシガン州選出のリサ・マクレーン議員は「メーガン(妃)・マークルの感覚は信じられないほど米国の一般大衆とずれています。今の我々にとって最も不要なのは、富裕層が身勝手にリベラルな主張をすること。政治をおもちゃにするのはやめて、俳優業に専念すべきでは」と語り、真っ向からダメ出しした。
「メール」紙はこの他に、王室作家のアンジェラ・レヴィン氏が披露した見解も紹介している。同氏は、米国が1776年に英国からの独立を宣言した歴史的事実について妃が考慮しなかった点を問題視。「(英王室から授かった)公爵夫人の署名で(米議会へ)公開書簡を送るという過ちに気付かなかったのか」と述べ、妃の行動に唖然としていた。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
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【写真】メーガン妃が米国議会へ送った公開書簡 称号の使用にはミズーリ州の下院議員からも批判の声が

ヘンリー王子回顧録 チャールズ皇太子は「ヘルメットと防弾チョッキが必要」と王室作家
著者:森 昌利

最も有名な王室作家の1人であるアンドリュー・モートン氏。「Diana:Her True Story」(日本語版タイトル「ダイアナ妃の真実」)を90年代前半に上梓し、チャールズ皇太子との結婚生活の裏で苦しんだダイアナ元妃の真実を世に発表して名を馳せた人物である。そんな同氏が、来年出版予定といわれるヘンリー王子の回顧録を問題視しているようだ。作中で父チャールズ皇太子に対し激しい批判が展開されると予想し、話題になっている。
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ピューリッツァー賞受賞ジャーナリスト起用がポイントか
ロイヤル専門のポッドキャスト番組「Royally Us」に出演したモートン氏は、ヘンリー王子の回顧録について言及。英大衆紙「デイリー・スター」は、同書内でチャールズ皇太子への批判が展開されることを示唆する、同氏のコメントを報じている。
「もしも私がチャールズ皇太子なら、コートの山を見つけてその下に隠れます」
モートン氏は冗談混じりに語ったが、王子の暴露によって皇太子の身に危険が及ぶと考えているようだ。同氏がそう予想するのには根拠がある。それは回顧録のゴーストライターにピューリッツァー賞受賞ジャーナリスト、J・R・モーリンガー氏を起用したことだ。
「このゴーストライターは、アンドレ・アガシ(元男子プロテニス選手)の自叙伝も執筆し、アガシと父親の確執を書き記しています。ですから今度は、チャールズ(皇太子)が非難の的にされる可能性が高い。出版されたらヘルメットと防弾チョッキが必要になるかもしれません」
モーリンガー氏には、王子の母・ダイアナ元妃の近親に取材をしているとの報道もあった。このことから、皇太子とカミラ夫人の不倫によって元妃が味わった苦難を、回顧録で代弁するとの見方もできる。もしそうなれば元妃のファンが皇太子への怒りを爆発させるのは必至だろう。
来年はエリザベス女王の在位70周年祝賀行事(プラチナ・ジュビリー)が予定され、お祝いムードが高まりつつある英国内。しかし、王子の回顧録の出版時期や内容次第では、それどころではなくなってしまう可能性も。皇太子をはじめとした王室メンバーに火の粉が及び、困難な年になる危険性も潜んでいる。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
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【写真】「ダイアナ妃の真実」を執筆した王室作家のアンドリュー・モートン氏 ヘンリー王子の回顧録でチャールズ皇太子に攻撃が及ぶと予想している

ヘンリー王子の5大スキャンダル 回顧録で「触れない」と思われるその詳細とは?
著者:森 昌利

「この本は王子として生まれた私ではなく、1人の男として書いている」というフレーズとともに発表されたヘンリー王子の回顧録出版。全世界に大きな衝撃を与えると、英メディアは「人生で最悪の間違い」といった王室専門家たちの猛反発などを報じた。そこで英大衆紙が、回顧録で間違いなく触れないと思われる「5つのスキャンダル」を振り返り、話題になっている。
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全裸で乱痴気騒ぎ、人種差別的侮辱…王子の5大スキャンダル
ヘンリー王子の回顧録発表後、王室側の反応を伝える情報筋の話や王室専門家らの見解、国民に対する意識調査など、さまざまな記事が発表されている英国。英大衆紙「ザ・サン」は「回顧録で明らかにすべき9項目」として、これまでの発言で露見した矛盾点をあぶり出し、さらには回想録で間違いなく触れないであろう「5つのスキャンダル」を振り返った。その詳細を見てみよう。
1. ラスベガス
これは2012年のスキャンダル。全裸で乱痴気騒ぎに興じる王子の写真が大衆紙の1面を飾り、大きな話題になった。当時の王子は「真っ裸でラスベガス・ストリップ(同地を貫く大通りで最もメインの部分)を歩いたわけじゃない」としたが、ロイヤルにあるまじき行為だったことは間違いない。またこの際に3万ポンド(約462万円)と言われるホテルへの支払いも“踏み倒した”と、王室専門家のケイティ・ニコール氏が証言しているそうだ。
2. ドラッグ
2001年の夏、当時17歳の王子が父チャールズ皇太子の不在中に主催したパーティーでの出来事。未成年飲酒に加え、大麻吸引がスキャンダルになった。王子は5月から配信されているApple TV+のドキュメンタリーシリーズで、アルコールやドラッグを使用して母親ダイアナ元妃の悲劇の記憶から「逃れようとした」と語っている。
3. ナチス・ドイツの腕章
未成年飲酒と大麻吸引のパーティーから4年後の2005年、第二次世界大戦中のナチス・ドイツが使った鉤十字モチーフの腕章をつけて変装パーティーに参加した。左腕に腕章をつけ、右手にグラス、左手にタバコを持つ王子の写真は、「サン」紙の他に米国やドイツなどの新聞も一面で掲載。ナチス・ドイツは特に欧州で強い拒絶と嫌悪の対象でもあるため、「サン」紙は「ハリー(ヘンリー王子の愛称)はナチ」との痛烈な見出しを付けて、悪ふざけを越えた王子の行為を非難した。
4. 母校教師の裁判
腕章スキャンダルと同じ2005年、王子の母校であるイートン校の女性教師が不当解雇の訴訟を起こし、4万5000ポンド(約693万円)の賠償金を勝ち取った裁判があった。この解雇は王子の課題だったエッセイの大部分を代筆したことが原因とされている。裁判で王子の不正は証明されなかったが「助けを受けた」ことは認めた。
5. 同僚士官候補生を侮辱
3月放送のインタビューでメーガン妃が示唆した“王室内の人種差別意識”。王子は“王室引退”という形で反応したが、2009年には士官学校の同級生だったアハメド・ラザ・カーン氏を人種差別的に侮辱する動画が流出し、公に謝罪した過去がある。この時には英国防省も「人種差別は一切容認しない」と声明を発表した。
「回顧録で明らかにすべき9項目」に加え、過去のスキャンダルで王子の痛いところを突いた「サン」紙。36歳という若さでの回顧録出版は“早すぎる”のだろうか。それはともかく、回顧録出版に関しては今後もさまざまな記事が英メディア上にあふれるのは確実だ。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)