日々の生活のなかでつくづく大切だな、と思うのは、小さなことでも、些細なことでも、いかに自分の欲求に気づき、上手に満たしてあげるのかということ。
たとえば、
病院の受診時に、治療方法について疑問があったり不安があったら、たとえ先生が忙しそうにしていても勇気をもって聞いてみるということ。
レストランで食後のドリンクにコーヒーを注文はしたけれど、やっぱりアイスティに変えたくなったら、後からでも「変えて欲しいんですけど」と店員さんに頼んでみること。
通販のセールで買ったセーターが少しほつれていて「セール品ならこれくらい我慢すべき?」と思っても交換をお願いしてみること。
他人からしたら「そんなこと」だとしても、その小さな、ささいなそんなことの積み重ねが、私と社会や世の中との信頼関係を、私と私自身との信頼関係を作っているのだと思うから。
「わかりました」「大丈夫ですよ」「気づかなくてすいませんでした」
そうした言葉をもらう時、自分の欲求が受け入れられた時、その気持ち良さは、何にも替えがたい。
もちろん、毎回毎回自分の要望が通るわけでもない。断られたり、拒絶されたり、もしかして怒られることだってあるかもしれない。
でも多分、私たちが思い込んでいるよりも私たちの欲求は受け入れられる可能性が高い気がする。世界は私たちが思っているよりずっと寛容で温かかったりするのだ。
10個の欲求があって、2、3個叶わなくたって、8個叶うのなら御の字。半分だって悪くない。行動しないから叶わない0よりずっといい。「熱意で」「礼儀をもって」「きっぱりと」。お願いの仕方を洗練させることで叶う確率もきっとあがる。そう、トライ&エラー、試行錯誤して。
もちろん、自分のなかに「どっちでもいいや」という思いが勝っているなから放置でも全然構わない。
でも、「どうせ聞いてもらえない」「これくらいのことなら我慢するのが大人」的なものがブレーキをかけているのだとしたら、自分を満たすということに真剣に向き合ってみてもいいかもしれない。
最初は要求が通ったということに焦点を当てるのではなく、「自分が自分の欲求を満たすために行動できた」ということに意識を向ける。そうしたら、たとえ結果が得られなくても「行動できた」という満足感は高い。その繰り返しが、自分が自分を満たす、自分が自分を大切にすることにつながる。
赤ちゃんの時に、私たちは「おぎゃあ」と泣くことで世界に対して自分の欲求を訴えてきた。そうやって自分を満たした。すぐに自分の欲求が満たされる場合もあれば、しばらくは我慢を強いられた場合もあった。そうやって自分の欲求との折り合いの付け方を学んだ。そうやって世界と自分自身を信じることを学んだ。
大人になったからといって、欲求を満たす方法がドラスティックに変わるわけでもない。大人のやり方で、小さなこともささいなことも、そしてちょっと大きなことさえも、自分自身にも世界にも「おぎゃあ」とやったらいいんだ。簡単に諦めずに。
私の最近好きなブログに、在宅医療に情熱を傾けている長尾和宏ドクターのブログがある。先生が尊敬するビートたけしのインタビュー記事についてまとめたものが面白い。
ちゃんと生きていれば死ぬのは怖くない
長尾ドクターの医師にしてはあまりにピュアな感じも好感がもてるけれど、さすが天下のビートたけし。
「人生の満足度」こそが、人が自分の人生をちゃんと生きたかどうかを決めるという。そして、ちゃんと生きていれば死ぬのは怖くない、とも。
そうかもしれない。本当にそうかもしれない。
自分の人生を生き切るというのは、小さな満足も大きな満足もすなわち自分をどれだけ満たしてあげることができたかってことにかかってるんだ。
さらに、たけし師匠いはく、年をとるって言うことは、「やり残し」を毎日少しずつ減らしていく作業だとも。なるほどなるほど。
ユングのいう「自己実現」もまさにそういうことを言っている。
私も40代に足を踏み入れて数年、人生の後半に突入しているという意識にやっと馴染んできた。やり残しを減らすべく、小さなことからコツコツと、自分を満足させる日々を送らなくっちゃ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/f1/54c80b621b54dc97787cca10f7f0007b.jpg)
photo by pakutaso.com
たとえば、
病院の受診時に、治療方法について疑問があったり不安があったら、たとえ先生が忙しそうにしていても勇気をもって聞いてみるということ。
レストランで食後のドリンクにコーヒーを注文はしたけれど、やっぱりアイスティに変えたくなったら、後からでも「変えて欲しいんですけど」と店員さんに頼んでみること。
通販のセールで買ったセーターが少しほつれていて「セール品ならこれくらい我慢すべき?」と思っても交換をお願いしてみること。
他人からしたら「そんなこと」だとしても、その小さな、ささいなそんなことの積み重ねが、私と社会や世の中との信頼関係を、私と私自身との信頼関係を作っているのだと思うから。
「わかりました」「大丈夫ですよ」「気づかなくてすいませんでした」
そうした言葉をもらう時、自分の欲求が受け入れられた時、その気持ち良さは、何にも替えがたい。
もちろん、毎回毎回自分の要望が通るわけでもない。断られたり、拒絶されたり、もしかして怒られることだってあるかもしれない。
でも多分、私たちが思い込んでいるよりも私たちの欲求は受け入れられる可能性が高い気がする。世界は私たちが思っているよりずっと寛容で温かかったりするのだ。
10個の欲求があって、2、3個叶わなくたって、8個叶うのなら御の字。半分だって悪くない。行動しないから叶わない0よりずっといい。「熱意で」「礼儀をもって」「きっぱりと」。お願いの仕方を洗練させることで叶う確率もきっとあがる。そう、トライ&エラー、試行錯誤して。
もちろん、自分のなかに「どっちでもいいや」という思いが勝っているなから放置でも全然構わない。
でも、「どうせ聞いてもらえない」「これくらいのことなら我慢するのが大人」的なものがブレーキをかけているのだとしたら、自分を満たすということに真剣に向き合ってみてもいいかもしれない。
最初は要求が通ったということに焦点を当てるのではなく、「自分が自分の欲求を満たすために行動できた」ということに意識を向ける。そうしたら、たとえ結果が得られなくても「行動できた」という満足感は高い。その繰り返しが、自分が自分を満たす、自分が自分を大切にすることにつながる。
赤ちゃんの時に、私たちは「おぎゃあ」と泣くことで世界に対して自分の欲求を訴えてきた。そうやって自分を満たした。すぐに自分の欲求が満たされる場合もあれば、しばらくは我慢を強いられた場合もあった。そうやって自分の欲求との折り合いの付け方を学んだ。そうやって世界と自分自身を信じることを学んだ。
大人になったからといって、欲求を満たす方法がドラスティックに変わるわけでもない。大人のやり方で、小さなこともささいなことも、そしてちょっと大きなことさえも、自分自身にも世界にも「おぎゃあ」とやったらいいんだ。簡単に諦めずに。
私の最近好きなブログに、在宅医療に情熱を傾けている長尾和宏ドクターのブログがある。先生が尊敬するビートたけしのインタビュー記事についてまとめたものが面白い。
ちゃんと生きていれば死ぬのは怖くない
長尾ドクターの医師にしてはあまりにピュアな感じも好感がもてるけれど、さすが天下のビートたけし。
「人生の満足度」こそが、人が自分の人生をちゃんと生きたかどうかを決めるという。そして、ちゃんと生きていれば死ぬのは怖くない、とも。
そうかもしれない。本当にそうかもしれない。
自分の人生を生き切るというのは、小さな満足も大きな満足もすなわち自分をどれだけ満たしてあげることができたかってことにかかってるんだ。
さらに、たけし師匠いはく、年をとるって言うことは、「やり残し」を毎日少しずつ減らしていく作業だとも。なるほどなるほど。
ユングのいう「自己実現」もまさにそういうことを言っている。
私も40代に足を踏み入れて数年、人生の後半に突入しているという意識にやっと馴染んできた。やり残しを減らすべく、小さなことからコツコツと、自分を満足させる日々を送らなくっちゃ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/f1/54c80b621b54dc97787cca10f7f0007b.jpg)
photo by pakutaso.com
心屋さんのブログからこちらを知り、同世代女子としてのしっくり感がかなりあるのと、私よりはるかに知的で思慮深い文章力や人柄に感心しながら読ませてもらっています!
今日のを読んでうんうん!そう思う。と強く思ったので思わずコメントさせてもらいました^ ^
少し前からブログにおじゃまするようになり、共感度の高い記事にいつもうっとり?しています(笑)
自分が自分を満足させる。
自分軸で生きるということにも繋がる気がします。
「自分軸で生きる術を身につけること」この数年の自分のテーマなので、具体例も挙げられていて、すごく参考になりました。
しかも、わかりやすい!
これからもブログ楽しみにしています。
こうやってコメントをする時にも
大した内容が伝えられないし
相手に嫌われること書いちゃうかも?!
って躊躇します^_^
純粋にコメントしたいって思ったので
コメントさせてもらいました!(笑)
コメントありがとうございます(*^^*)
同世代だからこその共感と、ニンマリしてしまうようなお褒めの言葉、嬉しいです。また、遊びにきてください。
コメントありがとうございます(*^^*)
「自分軸で生きる」がテーマなんですね。素敵です!私も、そんな生き方がしたいです。
思ったままを素直に書いてくださって、とても嬉しいですよ!コメントを拝読するだけで、その素敵なお人柄が伝わります。