森のきのこの自然観察な日々

身近な自然を日々観察しています

奥山きのこ便り‐初秋と晩秋が混ざって発生

2024-10-19 08:34:55 | きのこ

夏の高温続きが一段落して、ようやく秋らしくなったと
思いきや、今日は一転して30度にもなる夏日予報。
昨日歩いた奥山も、初秋に見られるきのこや晩秋に活発に
なる種がごっちゃに出ていた。

タヌキノチャブクロ
以前はホコリタケ科のきのこだったがDNA解析の結果
ハラタケ科に纏められたとのこと
因みに近縁のキツネノチャブクロは腐植から発生する。
和名の覚え方はタヌキは木に登るけど、キツネは木に登らないだ。

ベニテングタケとチャナメツムタケ
ゲームのスーパーマリオでお馴染みのベニテングタケと
チャナメツムタケが一緒に出ていた。
ベニテングは久しぶりに見られた。
幻覚症状を起こす毒性があるが毒抜きして食べる地方もあるとのこと。
チャナメツムタケはナメコに近縁の食用菌。

ナラタケの仲間(近縁で何種か有り)
キノコ採りの代表種で、ボリボリ、サモタシなど地方によって
色々なネーミングをされている。

ヌメリスギタケ
これもナメコの仲間(モエギタケ科)で優秀な食用菌。

クリタケ
これもナメコの仲間になるが、ぬめりは全くない。
ようやく出始めたところ。

巨大マイタケ3株
ミズナラの老木からビックリするような大株が出ていた。
9月中下旬に見ることが多いのだが、今年の気温推移で
かなりずれこんでいるのかもしれない。

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カラフルなきのこ

2024-10-04 20:09:38 | きのこ

先月も思わぬ暑さで、標高高い奥山に行っても汗ばむほどだった。
10月入りして、いくらか気温も下がり、山道も快適に
歩けるようになってきた。
体力的に余裕が出ることで、注意深く観察しながら歩けるので大変よろしい。
流石に虫達に出会う事は少なくなってきたけれど、カラフルなきのこが
お出迎えしてくれた。
ヒメベニテングダケ
カンバ類に菌根を作る親玉格のベニテングダケには
あまり出会えないが秋のブナ林を歩くと本種に出会うことが多い。


チャワンタケの仲間
キンチャワンタケ(腐植性)かと思ったが腐朽材から出ていた。

チシオタケ(タケハリカビが付着)
線香花火みたいにタケハリカビが出ていた。
このカビはチシオタケで、目にする機会が多い。

群生するマスタケ
この日は、ミズナラの腐朽木から出ているのが多かった。

ベニナギナタタケ
こちらも林内の腐葉土上に多く発生していた。

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奥山きのこ便り

2024-09-22 10:05:57 | きのこ

先週、奥山を歩いた際に思わぬアクシデント(ツマアカスズメバチの刺傷)
にあってしまったが、色々見ることはできた。
実物には会いたくないがクロスズメバチの巣を掘り起こそうと
奮闘したツキノワグマの痕跡や出始めたきのこ達、ニホンジカなど

掘り起こされて剝き出しになったクロスズメバチの巣
山中深い場所で人力では、考えられないパワフルな掘方だ。

ニホンジカ
親にはぐれたのか?小鹿が一頭。

きのこも色々と顔を見せてくれた。

ヒメチシオタケ
倒木の上に列を作って出ていた。

ウスヒラタケ
気温の高い時期に見ることが多いきのこ

マスタケ
鱒の切り身に似た色合い。

マイタケ
完全に腐朽したミズナラから出ていた。

ヤマブシタケ

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奥山きのこ便り

2024-09-07 17:18:53 | きのこ

東京は暫くの間、35度に迫る猛暑の予報。
奥山へ行けば、少しは涼しいのではと行ってみた。
現地に着いたのは7時前、この時は肌寒く感じたのだが
日が昇って来ると、じりじりと暑くなってきた。

山道脇にある滝

桟橋を渡って奥へと進む。
木々の葉は青々として、まだまだ夏の装い。

台風10号の影響で、降水量が多く、触発されて出たきのこも
色々と見られた。

キイロスッポンタケ

ナガエノスギタケ
モグラの雪隠から発生するというきのこ

マイタケ幼菌
今年は高気温が続いていたので、ようやく出始めたところ。

シャカシメジ
ホンシメジに近縁で初秋から出るきのこ
久しぶりに大きな株を見ることができた。

天然シイタケ
ミズナラの枯れ枝から、ポツポツ出ているのが見られた。

猛暑が長引いているけれど、奥山では少し秋の気配が出始めていた。

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マンネンタケ

2024-07-19 15:35:56 | きのこ

関東地方梅雨明けとなった。
長年使ってきた一眼レフが壊れたので

これを機会にミラーレス一眼を使う事にした。
機材に慣れなければ、ということで
そろそろ開花し始めるムヨウランを探しに行った。
残念ながらトサノクロムヨウランは、まだ開花せず状態。
他に何かないかなと探していくと、尾根道で
マンネンタケを見つけた。
この茸、古代中国で凄い効能があると信じられていて
発見した者は、採取して皇帝に献上することが義務付けられており
官吏への賄賂としても使われることが多かったもいう。

マンネンタケ成菌と手前に幼菌
久々に三脚使用、下からレフ板をあてて撮ってみた。
ミラーショックが無く、手振れ補正も効いて被写界深度も深い。

タマゴタケ
かっては近所の緑道でも多く発生したのだが
ナラ枯れの影響からか、あまり見られなくなってきた。

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