森のきのこの自然観察な日々

身近な自然を日々観察しています

ツマアカスズメバチが関東に進出

2024-09-18 18:02:13 | 

先週の事、涼しい所を歩こうと奥山をぶらぶら歩いていたら
スズメバチ類の巣が樹上にあった。
キイロスズメバチにしては、形が縦長で小さ目、巣上には
働きバチも見られなかった。
何かの理由で巣を放棄したのかと思い
木の枝で巣の有る幹を叩いたところ、
中から見慣れない蜂が姿を見せた。

木に架かっていた巣
中からツマアカスズメバチ(働きバチ)が出てきた。
図鑑類では、体長20mmと記載されているがクロスズメバチ程度
と小さく感じた。

ツマアカスズメバチ
この直後、撮影中の私に向かって飛来し左腕を刺されてしまった。
急いで逃げたので、複数回刺されることはなかった。
攻撃性が高く、原産地(東南アジア)では死亡事故も多々あるという。
特定外来種に指定されていて、対馬に定着、
九州を経由して山口県まで分布を拡大していると東京都環境局の
HP危険な外来生物には載っている。
いつの間にか、関東の山まで来ていたのだ。
個人的に、オオスズメバチ、キイロスズメバチ、モンスズメバチ
と刺されてきた。
今回、ツマアカに刺されたことでさらに記録を伸ばしてしまったのだ。

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狩蜂と寄生蜂

2024-07-10 15:05:06 | 

観察コースにしている古民家にルリジガバチを追尾する
クロバネセイボウと
ミドリセイボウが現れ始めた。
ルリジガバチはクモを巣にため込み、それに卵を産み
子育てをする狩蜂だ。
一方、セイボウはこのルリジガバチの巣に入り込んで
卵を産み、
英名cuckoo wasps(カッコウ蜂)とも呼ばれる
寄生蜂だ。
月刊むし社のセイボウ特集の記事に
孵化したセイボウの幼虫は、ルリジガバチの卵と幼虫を
まず攻撃して殺し、その後に集められた蜘蛛を食べて
育つというのがある。
ルリジガバチはクモ、セイボウはルリジガバチの個体数
を抑える働きをしている。

狩った蜘蛛を運んできたルリジガバチ

クロバネセイボウ(緑タイプ)

ミドリセイボウ

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神社のホソセイボウ

2024-05-19 14:48:43 | 

セイボウ観察には古びた建物を探すのが近道と
地形図(2.5万)で見つけた神社に一年ぶりに行ってみた。
昨年は社殿そのものでは見つからず。(いたのかもしれないけど気が付かなかった)
社務所の老朽化した柱に繰り返し来るのが観察できた。
今回も同じ場所に陣取ってみたのだが、寄主のサイジョウハムシドロバチが
いるものの、お目当てのホソセイボウは全く現れず。
しびれを切らして社殿の方へ移動したところ、柱と板塀に繰り返し
飛来するのを見ることができた。
少ないながらも、お賽銭の効果も出たのかもしれない・・・


ホソセイボウの来る神社
近隣にお住まいの方が綺麗に清掃管理している。

休憩中のホソセイボウ♀

奇主の巣を覗きこむ


奇主の巣を探して移動中

帰り道ではアオスジアゲハの集団飛翔が見られた。
♀への求愛で纏まったのだろう。

コメント (2)
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執念でツマアカセイボウ

2024-05-16 20:10:41 | 

今日は前回、撮り逃したツマアカセイボウに再度チャレンジしてみた。
午前中は曇天だったため、昼過ぎに自宅を出て現地着は14時すぎ。
ツマアカは飛来はするけれど滞在時間が短いのは前回と全く同じだった。
こうなったら夕方まで、気長に待ってみようと待機していると
17時近くになって、ようやく撮影できた。


柱に飛来したツマアカセイボウ
気温が低下すると動きもスローになってくるのかもしれない。

同じ柱に飛来するナミハセイボウ
こちらは個体数も多く、静止時間も長いので撮るのが楽ちん。

コメント (2)
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カタツムリを利用する蜂達

2024-04-27 15:46:58 | 

一昨日のこと、セイボウ観察をしているお堂で
座っていると、地面上をハラアカマルセイボウにちょっと
似ているけれど
色合いが濃く、少し大きいのが飛び回っていた。
まずは写真を撮ろうと、粘ってみたけれど思う様にいかず。
帰宅後に調べてみたところ、イワタセイボウのようだ。
この蜂、ちょっと変わった習性がありカタツムリの殻に巣を作る
マイマイツツハナバチに寄生するという。
今回は、写真は×だったが思わぬところで新顔に出会うことができた。
出現は春先のみというので、次はなんとかしたい。

お堂で見たナミハセイボウ(濃紺タイプ)
本種は、色(構造色)のバラエティーが豊富だ。

マイマイツツハナバチとイワタセイボウの関係については
偕成社から出版の子供向けの本
『こちらムシムシ新聞社~カタツムリはどこにいる?~』
に記事があるのでご参考下さい。

コメント (2)
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