【8歳のときに実業家・政治家の父を亡くし、現在は病気の母と結婚を控えた姉、帝大生の兄と暮らす芹川進の、16歳春から17歳暮までの日記で、マタイ6章16節に刺激されて掲げた「微笑もて正義を為せ!」というモットーが印象的である。】
進が成長していく様子が微笑ましい、明るくて(?)気持ちのいい作品。
ちょっとハラダ君の「17歳だった!」を思い出す。(ハラダ君、進君に怒られるかな)
16、7才の男子って、理想と現実の間で気持ちが揺れて、こんなに真面目に悩んでるのですね。
(今の子も、本質は同じだと思う。やっぱり悩んでるんでしょうね)
あまりに真面目すぎて、考えすぎてて、わけ分からなくなってたりしてて、
おばちゃん思わず笑ってしまう。(かわいいね~ でも、真剣なんだよね)
>世の中の人々の冷酷な気持ちが、いやになる。
>毎日、決心ばかりして、何もせぬのが恥ずかしい。
>恥よ!芹川進。お前の日記は、ちかごろ、だらしがなさ過ぎるぞ。
>日記など、もうよせ!馬鹿が甘ったれてだらだら書いた日記など、豚も食わない。
>もういいんだ。僕は家を出るんだ。あしたから自活だ。この日記帳は、僕の形見として、この家に残して行こう。
>学校は、学問するところではなくて、くだらない社交に骨折るだけの場所である。
>わけがわからない。不潔だ!卑劣だ。ばかな騒ぎを、離れてみているうちに、激しい憤怒が・・・
>むなしいのだ。すべてが、どうでもいいのだ。
>世の中が、ばかばかしい、というよりは、世の中に生きて努力している自分が、ばかばかしくなるのだ。
若者よ。悩みなさい。そうやって、大人になっていくのです。
そして、世の中は思うようにいかないけれど、そんなに気にすることもないなって、気づくのです。
(私もそうだったっけ???)
太宰治の作品は、そんなに暗くないぞ。
星4つ
17歳、って「青春」て言葉がぴったり。何かいいですね^^
私の17歳は何となく過ぎたような気もしますが、きっと
それなりに考えたり悩んだりもしてたにちがいない・・・(多分)^^;
「正義と微笑」は初めて知る本です。
>16、7才の男子って、理想と現実の間で気持ちが揺れて、こんなに真面目に悩んでるのですね。
(今の子も、本質は同じだと思う。やっぱり悩んでるんでしょうね)
真面目な学生は悩むでしょうね!
私は世の中に疎かったです。
17歳の頃は小さな正義感は持っていましたね!
今も多少は残っているような気がします。(笑)
思い通りにならないこの世の中ですが、17歳のころは、少しでも良い世の中にしたいとの志があったように思います。
青春まっさかりでした!