【第一次世界大戦下のカリフォルニア州サーリナス。
24歳のキャルは農場を営む父アダムが、兄のアーロンばかりを可愛がっていると感じ、反抗的な問題児扱いされていた。落ちこぼれで愛に飢えたキャルを、恋人のアブラは何かと気にかけていた。
ある日、キャルは死んだと聞かされていた母ケートが実は生きていて、モントレーで酒場を経営していることを知る。アダムが野菜の輸送中の事故で無一文になった時、キャルは父親を助けようと、ケートに資金を借りに行くが・・・。
孤独を抱えたナイーブな青年の青春と家族との確執を描き、ジェームス・ディーンを一躍伝説のスターにした名作。】
父親に愛されたい? 父親がどうだろうと父は父、自分は自分。
「ああしなさい、こうしなさい。善人になれ」なんて押しつける人は本当の善人じゃない。
押しつけるのはエゴ。人は批判も押しつけもできない。思い通りにはできない。
自分で気がついて納得して善い行いをするのであって、きれいな心が善い行いをさせるのであって、命令されたり罰が嫌だから善いことをする(悪いことをしない)というのはそれはウソだからね。(お父さん、息子に善人を望むなら、息子の本当の幸福を考えてみようよ。大事なのは心)
そもそも、完璧な善人なんていないし、全くの悪人だっていない。
善人に見えるお兄さんだって、心の中には怒りがあるし状況によっては冷淡だ。
自分は悪い人間だなんて決めつけることはない。どんな母親だろうと関係ない。(母親も父親の”善人”の押しつけと束縛にうんざりしたわけだ)
良い悪いで物事を考えちゃダメ。ありのままをよ~く見てみよう。良いも悪いもないんだよ。
ぐじぐじしてないで、父親の愛なんて追い求めてないで、しっかり生きればいいよ。もう24才、もう大人でしょ。
・・・なんて思いながら観てたけど、人間というのは弱いものだから、やっぱり愛されたいのですね。(温かい目でみてほしいのです。やっぱ、思いやり、慈悲ですよ)
父親に喜んでもらおうと一生懸命やるんだけれど、杓子定規な父親はキャルの気持ちを分かろうとしない。誕生日にサプライズプレゼントを冷たく拒否されたシーン。切なすぎる・・・
親子の人間関係、愛と自立。名作です。
amazonのレビューにジョン・スタインベックの原作の方がもっといいとあった。映画でこんなに名作なのに、もっと?
こりゃ、原作本いつか読まなきゃね・・・。
星5つ
西洋的なというかキリスト教的なというか、神とか正義だとか善悪だとか、押しつけがましくてどうもよく分かりませんね。^^;
神がえこひいきをしたから、(アダムとイブの息子たちの)兄が嫉妬して弟を殺した話だと思いますが、よく分かりません。(えこひいきする神って^^;)
思いやりだとか慈しみとかが大事なんじゃないかな。
甘ったれで脆い、というのはその通りですね。まあ、人間だれでもそういう面をもってはいるでしょうが(自立しなきゃ)。ジェームスディーンは若者に共感されそうな人ですね。(現代でもそうかな?)
「エデンの東」は、さすがに古い映画で、私もリバイバル上映で観ました。
映画の内容は聖書をよく知っていないと、分かりづらい映画だと思いました。
映画自体は面白くなかったですが、「エデンの東」の音楽とジェームス・ディーンの魅力は溢れていました。
ディーンは甘ったれで、脆くて、少年のような純粋さを持つ主人公にピッタリでした。
尊敬する父親に愛されていない、愛されたいという気持ちは、分かるような気もしますが、分からないような気もします。(笑)
この辺りが聖書からの逸話では?
>愛に飢えたキャルを、恋人のアブラは何かと気にかけていた。
アブラは兄の恋人だったと思います。途中からキャルに惹かれていきますが。