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「明日の子供たち」 有川浩

2014年12月12日 | 読書

   

【諦める前に、踏み出せ。
思い込みの壁を打ち砕け! 
児童養護施設に転職した元営業マンの三田村慎平はやる気は人一倍ある新任職員。
愛想はないが涙もろい三年目の和泉和恵や、理論派の熱血ベテラン猪俣吉行、“問題のない子供"谷村奏子、大人より大人びている17歳の平田久志に囲まれて繰り広げられるドラマティック長篇。】

「子は国の宝」「子どもは社会の宝」という。
ところが、自分のモノ、自分の分身であるかのように、自分のエゴのままに子どもの人生を支配しようとする親もいる。自立、自己責任といって援助を渋りながら、国家の労働力・稼ぎ手としての国民が少ないのはまずいという国家発展を第一に考える政府。子どもは国家のモノ?子どもの人生は子どものものだ。

さまざまな事情で親と暮らせなくなった子も、昔のように親戚や近所の人を頼れない。
児童養護施設はそういう子供たちの救いとなる。


社会のみんなで子どもは育てる。健やかに育った子供たちが大人になり、そして社会を創っていく。どんな社会になるかは子供たち次第なんだ。平和で明るく前向きな社会になるには、平和を愛し明るく前向きな子どもを育てることだ。子供たちの身になって考えること。子供たちが成長できる社会をととのえること。それが、大人の責任。


親と一緒に暮らしてなくても”かわいそうな子”とは限らない。簡単に、勝手に”かわいそう”などと決めつけられたくないし、それは偏見だ。

ちょっとちがうけど、障害者という呼び方にも違和感を覚えるんだよな。すべての人間はみんな障害をもってるのに、なぜわざわざそんな言い方をするのか(手続きとかの便宜上か?でも言葉はもっと正確に大事に使いたい)

女だから、教師だから、独身だから、○○だから。・・・だから何?。・・・に違いない・・・であるはず・・・であるべき??(本当に?みんなそうか?・・・妄想です見えてません)。ひとくくりにする。ひとくくりにして切り出す。”人”でいいじゃないの。同じホモサピエンス。同じ命。なぜ分ける?みんな一人一人違ってる。違ってなきゃおかしいでしょ。みんなちがって、みんないい。

 調べてみた
○ 障害者基本法における「障害者」とは、「身体障害、知的障害又は精神障害があるため、継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者」と定義している。(相当な制限・・・誰でもある程度はある。制限、困難さの大きさによって”援助”の仕方も違ってくる。でも手続き上決めてるだけだから、正確には”法律の規定範囲にある障害をもつ人”か?制度上の区分でしかないね。”障害者”という人はいないよなあ。・・・拘りすぎ?)

また、障害者権利条約では、目的規定において、「長期的な身体的、精神的、知的又は感覚的な障害を有する者であって、様々な障壁との相互作用により他の者と平等に社会に完全かつ効果的に参加することを妨げられることのあるもの」とされている。(人によって障害に違いがあるんだから、参加の仕方が違うのは当たり前。でもそれを補って一人一人に合ったように参加すればいいのであって、そこに”不平等”が生じるのは社会の問題でしょう。社会をなんとかしよう。)


目が悪くても不幸じゃない、ちょっと不便なだけ。だから、めがねをかける。(不便なことは他にも色々ある。けど不便なことはあって当たり前じゃん…と私は思ってるから私は
不幸でもかわいそうな人でもない)

児童養護施設の子も同じ。経済的に大変だったり、それこそ社会の偏見で困ることがあるだけで、それが”不幸”とは限らない。幸せか不幸かは”自分の心”が決めるもの。困難は超えていけるし、助け合えばいい。偏見をなくし、助け合える社会を創るのは大人の責任だ。
 

公立の高校に入れなかったら、中卒(15才!)で施設を出て一人でやっていかなければいけないそうだ。高校を出ても同じ。強制的に自立させられる。でも中卒や高卒だと雇用で差別されることがある。今の日本は生きにくい。社会が子どもを育てるのならば、学ぶ機会は平等であるべき。学歴で差別されないもっと生きやすい社会にしていくべきだ。

おかしな大人の作ったおかしな社会、不完全な社会、生きにくい社会です。
でも、強く生きていくんだよ。

ヒサは大人だねえ。猪俣先生、良い先生だねえ。 みんないい人だ。
精一杯生きてればそれでいいよ。いい人はいっぱいいる。 

ちょっと熱くなってしまったかな・・・^^;

お金持ちの人は、庭にプールや大きな別荘を建てるお金があるなら、海外旅行を楽しむお金があるなら、困っている子供たちのために使った方が余程有意義でしょうね。アメリカのセレブが多くの養子を育てたり、いっぱい寄付をしたりするのは、きっとこういうことを考えるからでしょう。でも、貧乏は貧乏なりにできることはあるんじゃないか、できればいいなあと思いました。

良いテーマの、良い本でした。


星5つ 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今の日本は大学を出ていないとダメなんですね。 (masamikeitas)
2014-12-12 13:31:28
まるちゃん、こんにちわ。

児童擁護施設の実態はまるっきり知りません。
有川浩さんの「明日の子供たち」は読んでみたくなりました。

>でも中卒や高卒だと雇用で差別されることがある。

今の日本は大学を出ていないとダメなんですね。
大人の誰もが、学歴が社会での実力ではないと気づいていると思うのですが。
国会議員の何割かが東大卒ですが、くだらない連中が多いように思います。
心の勉強が足りないからでしょうか?

>アメリカのセレブが多くの養子を育てたり、いっぱい寄付をしたりするのは、きっとこういうことを考えるからでしょう

日本のセレブで多くの養子を育てているのは、知っているかぎりでは、杉良太郎さんしか思いつかないです。
セレブであるなら、そんなことも行ってほしいです。
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そうだね! (都月満夫)
2014-12-12 14:11:18
赤ちゃんは生まれた時から個性をもっています。
男と女の違いはすぐにわかるけど個性まではわからない。
一番側にいる大人(親)気づいてあげないとわからない。
だから、子育てにマニュアルはない。同じに育てることは親の身勝手です。
言われるように、日本人は金持ちほどいやらしい。アメリカ人は社会にお返しするという精神が子供の頃から身についている。海外子育てのブログを見るとよく分かる。
日本の社会も大人になってほしい^^
したっけ。
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そうそう、杉さん (まる)
2014-12-12 19:48:15
masamikeitasさん、こんばんは。

杉良太郎さんはそうでしたね。立派な心掛けだと思います。
タイガーマスクさんがランドセルを贈られるのは嬉しいけれど、ちゃんと支給されるので二重になってちょっと困るとも書かれてました。
お金の寄付なら問題ないけど、現物の場合何が必要か前もって尋ねるようにするといいですね。

日本の今の大学は教養科目が少ないそうで、ハウツーを学んで資格をもらっても、人としての教養を身につけているか、本当に賢いかどうかわからないみたいですね。(人のこと言えません^^;)
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みんな個性をもってますね (まる)
2014-12-12 20:04:14
都月さん、こんばんは。

そうですよね。一人として同じ人はいませんよね。
個性を伸ばす教育なんて言ってますが、もともと人は個性的なのに、大人が(大人の都合で)要らんことしてたりするんですよね。
日本のお金持ちはお金はいっぱい持ってても、反対に足りないものがあるみたいですね。^^;
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