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「フェイクニュースの見分け方」 烏賀陽弘道著

2020年05月26日 | 読書

【一見もっともらしいニュースや論評には、フェイク(虚偽の情報)が大量に含まれている。真偽を見抜くには何をすべきか。「オピニオンは捨てよ」「主語のない文章は疑え」「空間軸と時間軸を拡げて見よ」「ステレオタイプの物語は要警戒」「アマゾンの有効な活用法」「妄想癖・虚言癖の特徴とは」―新聞、雑誌、ネットとあらゆるフィールドの第一線で記者として活躍してきた著者が、具体的かつ実践的なノウハウを伝授する。 】

>人は何の根拠もない、事実とは真逆の内容を、強い断言調で語る、、、それに疑義を挟む者を罵倒しさえする。そしてそれは多くの場合、善意を装ってさえいる。

>「事実(ファクト)に基づいているのか、いないのか」それだけを問えばよい。

玉石混交の情報があふれ、真実が見えにくくなっている今、
「ファクトフルネス」で自分の本能(思い込み)を理性的に抑え、新聞・テレビ・ネットなどの「フェイクニュース」にうっかり乗せられないようにしなければいけません。

ジャーナリストを名乗る方はもちろんですが、私のような素人でも、情報を正しく見分ける基本的な技術は持っていた方がよいと思います。

公開情報に当たり(GサーチやAmazon、図書館のネット検索システムは使える)蓄積し分析する。クロスチェックをかける。これがインテリジェンスの第一歩。(一般人にはなかなか


1. 証拠となる事実の提示のない「オピニオン(意見)」は全部捨てて構わない。


意見、見解は「個人の主観」「想像」「空想」「感想」ですからね。見解は個人の自由ですが、それを信じるのではなく自分で確かめて自分で考えて自分で判断することが大事だということでしょうね。

オピニオンが意味を持つ場合もある。信頼できる人物の意見は、意見そのものが事実を探す「入り口」になる場合がある。

また、コラムや座談会などの記事やテレビのコメンテーターのように組織の「代理話者」となる場合もある。その場合「証拠」「論拠」「根拠」が必要。代理話者が登場した時は事実が弱いことが多い。

賛同する、信じるかどうかは、その「根拠」である「事実」だけに注意を払えばいい。

”政権と報道は緊張状態にあるのが当たり前”だけど、現在の主流メディアは「自己検閲」(忖度?)という病気にかかっている、、、、ようですねえ。


2.
 匿名者が発信する情報は信じるな。

  主語が明示されてない文章は疑う。
    (~とされる。大方の見方だ。~職員、関係者によると …て誰?)

  一般に、根拠となる事実が弱いと、修飾語が過剰に強く、大げさになる傾向がある。
  書き手の価値判断が混じった言葉に注意。
              (喜びに沸いた。意気込んだ。胸を張った。、、、)


3. ビッグ・ピクチャーをあてはめよ

  空間軸と時間軸を拡げて見る。
  記事が「何を書かなかったのか」に注意を向ける。
             (ウソは書いてないが、本当のことも言ってない)

     「科学的に証明されてない」ってどゆこと?
          (〇とも×ともまだ科学では「わからない」
、とはなかなか言わない)


4. フェアネスチェックの視点を持つ

 >完全な悪人や完全な善人は存在しない。ポジティブな資質や行為だけの人生など存在しない。ネガティブな資質や行為だけの人生も存在しない。現実の人間はそうしたひどく奇妙で、矛盾した、ねじれた、そして不条理な(理性では説明がつかない)存在なのである。
この相反する両面を「等しく」「公平に」みることが「フェア」なのである。

 (東電の吉田所長は、本店勤務時代に、津波想定をつぶした張本人の一人だった。彼はかつての自分の判断ミスの尻拭いをするように追い込まれたにすぎないのであって、「英雄」と持ち上げられるのは??)


「発信者を疑うための作法」
も参考になります。

(「引用」が正確かどうか。「言葉の定義」が正確で共通理解できているか。
  専門家たちは、科学や合理に基づいた真実を発言するとは限らない、
「利害」や「立場」に沿って発言する。など)

「情報を健全に疑うためのヒント集」は具体的でわかりやすいです。
(陰謀論者。大企業や政府などの宣伝に沿った話。ロジックを逆にしてみる。断言と事実は関係ない。わからない事実は急がず待つ。など)

 


https://www.youtube.com/watch?v=RKX6UCRFx1k&t=921s

よければ(時間が許せば)こちらの動画もどうぞ。理解が深まると思います。

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