【会社員の津田由雄は、持病である痔の治療のための手術費の工面に迫られていた。だが、親は不義理のために金を出すのに難渋し、妹のお秀から責められる。由雄には、勤め先の社長の仲立ちで結婚したお延という妻がいるが、お秀はこれを嫌っている。
お延は津田に愛されようと努力するが、夫婦関係はどこかぎくしゃくしている。津田にはかつて清子という恋人がいたが、あっさり捨てられ、今は人妻である。お延にはこのことを隠している。
お延の叔父岡本の好意で、津田の入院費を工面してくれることになった。津田の入院先に、かつて清子を津田に紹介した吉川夫人が現れる。夫人は、清子が流産し湯治していることを話し、清子に会いに行くように勧める。津田は結局一人で温泉へ行き、その宿で清子と再会する。清子は驚くが、翌朝津田を自分の部屋に招き入れる。】(Wikipedia)
痔・・・だったのか・・・
ま、それはどうでもいいんだけど、津田って男は親の金を当てにしてるし(甘いなあ)、突然逃げられた清子のことも自分の中できっちりすっきり消化できてない。妻お延に対して表面上は大事にしているが本気で向き合うことが出来ていないみたいだし、何だかどうも・・・しっかりしようやって感じ。妻のお延も、そういう夫の空気を敏感に感じ、自分は愛されていないという感じをもっているが、外向きには幸せを装っている(・・・疑心暗鬼)。
「自分のこうと思いこんだ人を飽くまで愛する事によって、その人に飽くまで自分を愛させなければやまない」という信念のお延。なんだかしんどいねえ。
津田と津田の妹との関係(兄妹)、津田の妹(小姑)とお延との関係、お延とお延の叔父の妻との関係、津田と吉川夫人との関係、小林、、、、あ~、めんどくさい。何だかみんな自分が大事で、自分の考えを押しつけたいのに、表向きはあなたのため誰々のためなんて言ったりしてお説教したり・・・。(叔母さんとか妹とか)
い~ あ~ もう少し正直にできないかなぁっ?
慈悲喜捨で正直に・・・・ これで解決!
ぐだぐだ考えたり、裏表見栄はったりいい格好したり疑心暗鬼になったりしてないで、
シンプルにシンプルに。
お延も愛されたい(愛されなければならない)なんて、子どもが思うようなことをいつまでも考えてないで、愛されるような人間になればいいし、そうでなければ自分が人を愛することで喜びを感じながら、独り(精神的に)でしっかり生きればいいじゃん。
こういうめんどくさい(本音と建て前の)人間関係は苦手。い~ってなるね。(みんな我が強いから建前で付き合うしかないのかもね・・・)
慈悲喜捨の心でもって、シンプルに正直に生きていきたいものだす。う~~
未完の作品。(お延に内緒で)清子に会った後、どうなったんだろう・・・続きが読みたい(無理なんだけど)
い~ってなるけど、面白かった さすが夏目漱石です。
それぞれの悩ましい心理描写がすごい。深い。昔の日本語は美しい
星5つ
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