【綿花畑の奴隷として生まれたセシル・ゲインズは、見習いからホテルのボーイとなり、遂には、ホワイトハウスの執事にスカウトされる。キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争・・・アメリカが大きく揺れ動いていた時代。セシルは、歴史が動く瞬間を、最前で見続けながら、忠実に働き続ける。黒人として、そして、身につけた執事としての誇りを胸に。
そのことに理解を示す妻とは別に、父の仕事を恥じ、国と戦うため、反政府運動に身を投じる長男。兄とは逆に、国のために戦う事を選び、ベトナムへ志願する次男。世界の中枢にいながらも、夫であり父であったセシルは、家族と共に、その世界に翻弄されていく。彼が世界の中心で見たものとは? そして人生の最後に流した、涙の理由とは―】
闇は闇を追い払えない
闇を払うのは光だけ (キング牧師)
アメリカの歴史がちょっとだけ分かります。つい最近まであった酷い人種差別。
「アメリカ人は、自国の歴史の暗部に、ずっと目を背けてきた。
海外の歴史には、あれこれと批判するくせに。
強制収容所が、その良い例だ。
アメリカでは、同じような人種隔離が200年も続いていたのだ。」
「どんなに絶望しても白人を憎んではならない。彼を殺したのは、殺意ではなくて狂気だ。」(キング牧師暗殺に対するコメント)
みんな冷静にならなくては。
白人の黒人に対する差別、迫害の様子は、もう狂っているとしか言えない。ほんと醜い。
すべての生命は平等です。
(人種や国や宗教や文化や思想や政治体制や・・・あらゆる違いはあってもね。違いを、違ってて当たり前と思える世界になれば平和に暮らせるのにな)
大統領の執事として仕える父。
長男は人種差別する国と戦い、次男はベトナムへ行き国のために戦う。
それぞれによりよい社会に変えようと思うのだけど、ぶつかってしまう。
でも、合法的に非暴力で、少しずつ変えるしか方法はないと思う。
いい作品でした。
アメリカもこういう作品が作れるんだ。
オバマさん、(謙虚に誠実に)がんばってね。
星5つ
黒人差別、黄色人差別は、なかなか直らないですね!
たしか最近も警官により黒人男性が殺される事件が世間を騒がせたのでは。
1967年に作られたアメリカ映画「招かざる客」を若いころ観ました。
黒人俳優のシドニーポアチエが、裕福な白人の女性と結婚する話でした。
当時 黒人男性が白人女性と結婚するなんて考えられない時代でした。
今は黒人系の大統領が生まれる時代になりました。
それでも差別は、なかなか無くならないですね!
人間って、どうしようもない生物かも知れませんね。(苦笑)
奴隷ですから。
つい最近まで、白人と黒人はトイレも別だった。
今でも、そういう思想の人はいるらしい。
WhiteとCollarに分けられて微妙な違いがあるそうです。
そうですね。シドニーポアチエが出てきたときは衝撃的でしたね^^
したっけ。
人種など関係なくいい俳優さんがいっぱいいますね。
偏見差別って、人間の愚かさの象徴みたいなものだと思います。
「招かざる客」という作品も見てみたいと思います。
人を”労働力””金儲けの道具”として見るって、今の日本でもありそうですね。
差別偏見はエゴの最たるものです。自分勝手、自己中。
人間は愚かですね。