まるちゃんの めざせ!快適シンプルLife

本当の幸せを見つけて・・・
  第2の人生を歩き出した
      まるちゃんの徒然日記
    
 

「サルが食いかけでエサを捨てる理由」 野村潤一郎

2016年05月10日 | 読書

【なぜこの世に犬と猫がいるの?クモはカニの味がする?人間とモグラは祖先が同じ?生命には意味があり、すべてはつながっている。驚きながら読むうちに、生き物と人間が見えてくる。】

ちくまプリマー新書。

自然科学の知識というより生き物、自然界の見方のお話かな。野村さんは獣医だそうで、色々な動物と直接関わってられて一般人より客観的に観てますね。

”現代は地球始まって以来の、大量絶滅時代といわれている”そうです(一日800種類近く)。
>地球上にいる生命体の種族は皆、精密機械の部品のように、直接的、間接的に関連し合って成立している・・・・絶え間なく起こる小さな部品の欠落をどこかで食い止めないと、いつかは完全に、すべてのムーブメントが停止することになるのです。 

と、警告されてます。
つながり、ネットワークの中で生きているわけですね。自然のネットワークを壊しちゃいけません。人間は壊しまくって自滅するかもしれませんね・・・。


”地球の生き物はみな同じ部品でできている”(命と炭素系の構造をもっている)ので、人間だけが特別、ということはありません。なので、”「人間と動物」というように、通常分けて考える常識は間違いであり、意味がない”。もちろん、”動物にも「心」
がある”(野村さんは、知る機能ではなく、感情という意味で使ってるようです)。”植物にも「心的なもの」はあるだろうと考えられる”。

>脳が上等だからその動物が上等なのかというと、そうでもなくて、人間はたまたま必要だったから脳を発達させただけにすぎない。生物の世界では、目玉も爪も鼻も脳も、平等(ただの部品)。・・・鷹は50m離れたところから、新聞の文字が読めるほどの解像力のある眼球を持っている。脳がいいから偉いかといえば、そうではない。

>脳みそはいちばん利口だけど、やっていることが利口か愚かかということを考えると、人間がいちばんバカなんじゃないでしょうかね。(たしかに・・・) 

>動物は人間を楽しませてくれるためにいるわけではありません。犬は自分のために生きてるし、猫も自分のために生きています。すべての動物は自分のために生きているのです。つまり地球上に存在するさまざまな生き物は、人間のためにあるのだと思ってはいけません。

>チワワを砂漠に放したら虐待だし、ライオンに首輪をつけたらかわいそう。
>家畜はみんな幼形成熟。精神的に一生子どもなんですね。一生独り立ちできないのです。・・・家畜(ペット含む)には面倒を見る人間が、とうぜん必要なのです。
(現実的に観ればそう。いろんな立場(野生、家畜、ペット)の動物がいるということ。人間の都合で家畜にされてしまったブタやウシたちは”将来を予測しない”ので普段はそれほど苦しんではないと言われるけど、虐待されてたりするし、殺されるときは苦痛で恐怖だと思う。人間も同じか・・・やっぱり人間のやることは動物けものと変わらないのか。なら、人間だって、何かのエサになっても文句は言えない。私は動物けものの生き方はしたくないけどなあ・・・。みんなは、このまま動物の生き方でいいと思ってるのかな?) 

>地球上でいちばん成功している生物は昆虫・・・・むしろ、人間などは異端児。

カルシウム満点の外骨格生物を食べたければ(海起源の)カニ、エビ、またはクモ、サソリがおすすめ。(陸起源の節足動物)イナゴの佃煮はカルシウムではなく、糖の一種のクチクラ。糖分。…だって。

題名の答えは、、、サルが食いかけでエサを捨てる(本能)お陰で、他の生き物が助かっている、という自然界の仕組みがあるという話。

生き物、自然の仕組みから人間の生き方について、色々考えることができて面白い本だった。中高生向けで読みやすかったです。


星4つ 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ スローライフへ 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大念処経  | トップ | 今日の園芸日記 ポーチュラ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なるほど (都月満夫)
2016-05-10 14:56:50
喰いかけの餌を必要としているん生物がいるってことですね。
地球は人間だけのものではない。
分かっているのに、都合良く使っている。
それじゃダメだよね^^
したっけ。
返信する
都月さん、こんにちは。 (まる)
2016-05-10 17:31:50
人間もサルのように、食べ残しを廃棄するんじゃなくて、もっと他の生き物のために使えばいいかもしれませんね。
なんでもリサイクルして修復して、自然をもっと大事にしなきゃね。^^
返信する

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事