バッハの音楽に関するDVD Videoはそう多くは発売されていないと思います。グールドのDVDも好きですが、もっともお気に入りのDVDは、左の「イタリアン・バッハ・イン・ヴィエンナ」(イル・ジャルディーノ・アルモニコ、ラベック姉妹らの演奏)(ウィーン楽友協会大ホールでの2000年4月24日のライブ収録)(TDKコア株式会社 TDBA-0006)です。このTDKのシリーズは、2000年か2001年に発売され、すぐに全シリーズ買ったのですが、音も画質も良く、その後再版も何回か出て、もっている方も多いと思います。ここで紹介したDVDに収録されている曲は、全て本当に楽しくて、イタリアの雰囲気が満載で、聞くと元気が出ます。特にバッハの3台のクラヴィーアのための協奏曲(ニ短調)(BWV1063)は最高に楽しいです。このDVDでは、2台がフォルテピアノ、1台がチェンバロの珍しい組み合わせで演奏されていて、演奏している映像も色々な角度で見れるので、3台の旋律が何とか聴き分けることが出来ます。18-19歳頃にこの曲を最初に聴き、その後もボチボチ聞いてはいたのですが、美しい曲との印象はあったのですが、特に思い入れはありませんでした。通常の3台ともチェンバロで演奏したCD録音では、三台の旋律の区別がつきにくく、三台の掛け合いの妙が分かりにくかったのですが、このDVDを聞いてビックリ仰天、本当に生き生きとした曲で虜になってしまいました。ラベック姉妹のお姉さんの演奏の鬼気せまる、グールドのような曲に嵌まり込んでしまったような集中ぶり(愛嬌もありますが.....)にもビックリで、ファンになってしまいました。彼女はジャズや即興演奏も得意だそうですね。シフもピアノ3台でこの曲を録音していますが、今一つこの曲の良さが伝わってこないように思います。(バッハの3、4台のクラヴィーア協奏曲をピアノで演奏するのは、音がゴチャゴチャ(?)して、なかなか難しいと、ある解説書で書いていたと記憶しています。)イル・ジャルディーノ・アルモニコの各メンバーも真剣な演奏で感動的です。バッハの音楽のエネルギーを強く感じる演奏で、バッハの音楽はこのDVDのように、かなりエネルギッシュに、鍵盤のタッチも力強く、感情の赴くままジャズ的に陶酔して演奏した方が、バッハらしいのでは思います。聞いていない方は、是非必見・必聴です!!!!!
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