MEISTER MUSICから、「シャコンヌ~J・S・バッハ作品集~」(MM-2101)が発売されています。演奏は、ギター:福田進一(録音:2011.2.1-2、神奈川)です。レコード芸術特選版にもなっています。収録曲は、①シャコンヌニ短調、②組曲ト長調(原曲:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調BWV1009)、③組曲二長調(原曲:無伴奏チェロ組曲第6番 二長調 BWV1012)の3曲です。
福田進一さんは1955年大阪生まれで、12歳より故斎藤達也氏に師事、21歳で渡欧しています。1981年パリ国際ギター・コンクールで優勝し、その後、日本を代表する名手として活躍しています。
今までギターにはあまり思い入れがなく、バッハの作品のギター演奏はあまり多く聴いていませんでした。このディスクも軽い気持ちで何となく店頭で買ってみて聞き始めましたが、これが凄かったです!。思わず何回もリピートして聴き入ってしまいました!。
言葉で表現するのは難しいのですが、ギターの柔らかい繊細な音色により、これらの組曲の魅力が最大限に引き出されていると感じました。チェロで聴く原曲より遥かに魅力的であり、後で無伴奏チェロ組曲を聴きなおしてみて、また改めてこの曲の美しさを実感できました。
福田進一さんのギターによる編曲・演奏はバッハ自身さえも気付かなかった組曲の魅力を引き出しているのではないかと感じさせるほど素晴らしいと思いました。
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