バッハと音楽についての道草日記

~気になる音楽、ドラマ、書籍、雑誌等についての雑記帳~

エイシスとガラテア-その3-

2010-11-03 11:25:51 | ヘンデル

Scan10013 ドゥ・ニースのファンで、検索したらこのDVDが見つかりました。ちょうど、「エイシスとガラテア」の嵌っていたところなので、願ったり叶ったりです。左図の「ヘンデル《エイシスとガラテア》」(OA 1025D)(指揮:クリストファー・ホグウッド、エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団)(録音:2009年4月8日、コベントガーデン王立歌劇場、ロンドン)(ライヴ収録)です。
ダニエル・ドゥ・ニースの元気溌剌な演技は魅力的です。ただ、ガラテアという役の雰囲気からして、もう少し繊細でちょっと細めの方がいいかも...と思ってしまいました。
冨澤ひろ江氏の解説に分かりやすくこの作品の背景が書かれております。台本は、ジョン・ゲイ(1685-1732)、アレキサンダー・ポープ(1688-1744)、ジョン・ヒューズ(1677-1720)といった高名な詩人が手がけたと推測されています。原作は古代ローマの詩人オウィディウス(紀元前43-紀元17)の「変身物語」第13巻です。ヘンデルは、イタリア時代に同じ題材でセレナータ「アチ、ガラテアとポリフェーモ」をナポリで作曲していますが、「エイシスとガラテアア」との音楽的関連はないようです。
とにかくこの作品はとても魅力的で、ヘンデル自身も何度となく手直しをしながら、イタリア人歌手がいない時には英語だけで歌われ、度々上演されていたようです。総譜も出版され、ヘンデルはこの作品にかなりの愛着を持っていたようです。多くの合唱が取り入れられており、どの合唱も美しく、また壮大で、各アリアもとっても聴き応えがあります。「メサイア」と比べても遜色がなく、メサイアを彷彿とさせるところもあります。飽きが来ない作品です。


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