もう20年以上も前に見た夢なのに
忘れられない夢があります
小さい頃
母の実家には、車で1時間もかからないところなので
よく行っていたような気がします
年の近いお兄ちゃんや、お姉ちゃんがいて
遊んでもらった記憶もあります
ヤギがいて
本当に紙を食べるのか
食べさせてみたり…
母は末っ子で
祖母はとても小柄な人でした
いつも何かしていて
じっとしている事が無かったように記憶しています
高校の時、その祖母が入院し
一度お見舞いに行き
また行こうかと母と話をしていた頃だったと思います
その夢は…
突然…
私は病室の天井に近いところから見ているようでした
伯母達が祖母のベッドの回りで
「行っちゃ駄目だ!」
泣きながら…
そんな光景を見ていました
母がそこにいたかどうかはわかりませんでした
次の瞬間
大きな古い家の
庭の生垣の外に私は立っていました
腰までの低い生垣でしたが
何故か、私には中には入れないと思いました
生垣と家は少し離れています
家の中をよく見てみると
戸を開け放った座敷に
座卓の前に横向きに座布団に座っている祖母がいました
部屋の中には何人かの人がいたようでした
じっと祖母の姿を見ていると
祖母がこちらをふり向き
にこっと笑って、小さくうなずきました
私は何故か安心したような気分でした
階段を上る足音がして
目が覚めました
一緒に住んでいた父方の祖母に
「今、亡くなったって電話があって、お母さんが行ったから」
と聞かされました
階段を下りていく足音を聞きながら
今見た夢の事を思い出しました
あまりにもはっきりとした光景と
祖母の微笑んでくれた笑顔が忘れられず…
大丈夫だよ…
そう言っていたのでしょうか?
私にはそう感じました
何年経っても忘れる事の出来ない不思議な夢です