ベア日記

幸せ。嬉しい。楽しい。美味しい。 心が動いたことを綴っていきます。

「プリティが多すぎる」

2012-11-09 16:51:37 | 読書

(大崎梢著)
★★★★(ベアの満足度)

他人(まわりの人)が怖いと
おどおどしていた最近。

まわりの評価を気にしたり、良く思われたいとは
またひと味違うこともわかっていた。

出口がみつけられなかったのが、
この本で救われた。

著者の「書店もの」とはひと味違った「編集部もの」。
週刊誌から、少女向け雑誌に移動になった新見佳孝。
本当は文芸をやりたかったのだから、真逆の部署に
全然共感できない。

「女の子はPが好き」のキャッチフレーズの雑誌同様
この小説もPがつく章立て。
PINK PRIDE POLICY PARTY PINCH PRESENT

少女モデル、スタイリスト、ヘアメイク、
同僚編集者、そして読者。
男性は、編集長とカメラマンくらい。

そんな女性ばかりの中で、孤軍奮闘する新見。
不平を抱えながらも、目の前のことを
一生懸命やり、ミスから気づいていく姿に
いたたまれなかったり、励まされたり。

ただ、ただ、おもしろかった。
(愉快という意味ではなく、手に取って良かった)

このストーリーのどこに私の答えが
あったのか、わからないんだけど、
前を向くことができた。