日本の大手ビール4種を紹介しましたが、忘れてはならないビールがこの「ヱビスビール」。
麦芽のふくよかさが香り、飲み口もしっかりとしていて、
これまで紹介した日本大手4種のビールとは違うコクを感じます。
舌と喉に味わいが絡み、ゴクゴクというよりも食事と一緒にゆっくり飲みたいビールです。
ホップの苦みもちゃんと残るのも特徴の一つ。
「黒ラベル」の記事で黒ラベルの歴史の長さを描きましたが、
歴史という面で言えば何といってもヱビスビール!!
サッポロビールの前身である日本麦酒醸造曾社が出来たのはなんと1887年。
そこにドイツ人技師カール・ガイザーを招聘して醸造されたビールなのであります。
当時の名称は「恵比寿麦酒」。
それが1890年のことです!
今でこそ恵比寿の名前でこんなに親しまれていますが、
当初は「大黒天」から名前をつけようとしていたんだとか。
でもその時に「大黒ビール」が他にあったので「恵比寿」になったという経緯があるらしい、
という資料が2000年代に見つかったという…
やっぱり歴史深いビールです。
歴史は長いのですが、1943年にビールが配給制になったとこにより一旦消滅してしまいます。
1971年に戦後初の麦芽100%のビールとして復活。
それが1980年代前半に低迷期に見舞われますが、脚光を浴びるきっかけとなったのが、
何と1988年に漫画「美味しんぼ」に取り上げられた事だというから驚きです。
これは恵比寿にある「ヱビスビール記念館」の見学ツアーでも紹介されていて、
本当に何がきっかけになるのか、それによってどう変わっていくのかも分からない、
不思議な力の働きの流れを感じた私でありました。
ヱビスビールを取り扱ってるお店はあんまりありませんが、
だからこそ時々味わいたいプレミアムビールです^^
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます