弁護女子。~越谷の女性弁護士の日々~

越谷市の弁護士(離婚・親権・面会交流・養育費・財産分与・不貞問題等を主に扱っております)の生井澤葵の日々を綴ります。

犯人はお前だ!と言ってみたい。

2020-06-19 | 司法試験など。

今日の記事は、

 ロースクール1年生時代のあおい先生(イメージ)

         × 今のあおい先生(イメージ)の 会話形式です

は~~いっ!!!

ね?ね?どうして?

刑法とか刑事訴訟法、いくら勉強しても、

「真犯人はお前だっ

みたいな、問題が出て来ないんだけど。

あおいね~~~

そういう推理とか、けっこうイケる気がするの。

ほらほら、細かいこと気づく性格だから

法律の勉強に天賦の才能があるとは思えないけど、

そういうほうなら、天賦の才能があるかも

 

う~~ん・・・、司法試験では、

そういう問題は出ないでしょうね・・・

 

思いっきり分かりやすく言ってしまうと、

犯行当時どんなことがあったか、

証拠を見ながら認定する作業は、「事実認定」と言います

 

この「事実認定」は、

司法試験に受かった後、勉強するんです。

司法修習生になって、和光の研修所で勉強しましょうね。

ロースクールでも、2年生以降、

しかるべき科目を選択すれば、事実認定をやることがあります。

 

え・・・。

なにそれ。つまんないよ・・・。

とにかく、

一刻も早く、

犯人はお前だ!と言いたいんだけど。

 

司法試験の問題に書かれているストーリーは、

こういう事実があったんです!これは揺るぎません!という前提で、

解いていくものですからね・・・

 

それに、司法修習生になっても・・・、

「犯人はお前だ!」と言うことは・・・ないでしょうね・・・。

そもそも、犯人性が争いになっているケースって、

あまり見かけなかったような気がします・・・。

なにより、

真犯人を見つけて来ることが、

メインの仕事(勉強)ではありませんので・・・

見つけて来られればすごいですが・・・。

がっかりだよ~~~。つまんない。

 

ちなみに、未来の私から、過去の私にアドバイスです。

内容は言えませんが、

研修所の刑事系の課題で、

クラスの90%以上の人が、

「客観的な証拠から見て、

 この人の言っていることは真実ではない」と、

認定できた事例で、

私は、

「この人、かわいそうだから、この人の言っていることは真実っって、

心から信じ切って、あり得ない起案を作り上げたことがあります。

教官も絶句されたでしょうし、

私も絶句しました。

 

真犯人を見つけられるような、

天賦の才能は、ありませんよ

 


◆◆菅沼法律事務所◆◆
弁護士 生井澤 葵(埼玉弁護士会所属)
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 スムーズです)

◆プロフィール◆
埼玉県越谷市の弁護士
中央大学法科大学院兼任教員
JADP認定夫婦カウンセラー 
埼玉弁護士会司法修習委員会セクハラ相談窓口
離婚問題、不貞問題についての相談を多くいただいております。
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