4月末のカマツカの開花をちょっと遅ればせながら。
先ずカマツカとはバラ科カマツカ属「鎌柄」。材質が硬く鎌(玄翁、ハンマー)の柄に使ったり、別名として「ウシコロシ」、これは飼い牛を繋ぐ鼻輪をこの木で作ったといわれます。とにかく硬いので私は牛を屠る棍棒に使ったのではと思いましたが、これは違う様でした。
また「カマツカ」を検索すると初めは魚の一種が出てきて面食らったのですが、コイ科でハゼかキスのような川魚の標準名称であることを知りました。魚名としても琵琶湖周辺の名で「鎌柄」、やはりさわると硬いとか、煮ると鎌の柄の様に締るとわけのわからない由来が書いてございました。味は良い魚ですが、とにかくマイナーな川魚のやうでし。
もうひとつ気づいたこと、文芸系雑誌に俳句誌「かまつか」という広告があり、この由来は何であろうかと気になっておりました。発行している結社に問い合わせようかとも思いましたがメアドもわからず叶わぬうちに、植物「葉鶏頭」のこと、併せて葉鶏頭を「雁来紅(がんらいこう)」ともいうことが判明しました。
清少納言『枕草子』六十四段に、
かまつかの花 らうたげなり 名ぞうたてあなる 雁の来る花とぞ 文字には書きたる 現代語訳
何だかよくわからいが、とにかくわが家のカマツカの樹(山採りの実で生やしたもの、現樹高2m)に花が咲いた。
白い花なのにつぼみの小さいうちは赤みをお帯びて美しい。
カマツカの葉です。
家の近くに外構工事屋が植えていった庭木で名前のわからない木があり、なにかなぁとネット検索で調べまくったら、なんとセイヨウカマツカというものらしい。それが次に掲げる写真。
完