野生ホトトギスを鉢植えして2年目。昨年の種子が鉢中に落ち自然発芽、それを春に鉢分けし育ててきました。
小さな鉢植え一鉢一株でコンパクト仕上げにするため、夏に或る程度茎が伸びた段階で頭をぷっつんと切り止めました。長く伸ばすと支柱が要ったり風で倒れやすいからです。その代りひと茎の葉腋ごとに連続して咲く形態は見られません。
人茎に花1,2輪です。頭を切り詰めたため、茎の株元から枝が出てその枝にも先端に花をつけます。ところが、よく見たら元の株の茎からばかりでなく、鉢の中の地面から主な茎から離れて新しい茎も出て花をつけます。だから根がつながった一株と思います。
この草は多年草かもしれませんが、昨年は鉢の中の元株は消えてしまい、実生の小さな苗ばかりで鉢植え株をたくさん作りました。
家に昔からあるタイワンホトトギスは多年生でどんどん繁殖しまた実生でもあちこちに飛んで殖え有害外来種の感があります。
この夏は特に暑かったので暑さのせいとはしたくないのですが、残暑の咲き始めは花がいぢけてゆがんだり花弁の大きさが不揃いだったりしました。これも涼しさがやってきたころから端正な花が次々と咲いてそれは楽しみでありました。そろそろつぼみの数も限られてきて花の終わりです。
秋の名残に咲いた花たちを見てください。
暑さの残るころは葉も先端がちゃいろでした。
紫色の点々模様が野鳥のホトトギス(杜鵑・杜宇、不如帰・子規・時鳥・郭公・蜀魂・霍公鳥・沓手鳥)の胸毛模様に似ているからこの野草の名前にしたという。この鳥の鳴き声「キョッキョ、キョキョキョ」と表され、それを昔の人たちは「ホットホトギ」と聞きなし、それに鳥を表す接尾詞の「ス」がついて「ホトトギス」となったそうです。今ではこの聞きなしを「トッキョキョカキョク」「デッペンカケタカ」が有名です。
植物のでの漢字表記は杜鵑草とも記されます。
これは茎を切り詰めなかったもの。葉を虫に食われていますが花が葉の腋ごとにずらっとつきました。もともと添え木をつけましたが。花が咲き始めて「ミバ」が悪いので外したところ、洗濯物が落ちて茎を追ってしまいました。
丈を髙く育てれば、こういう咲き方をするという証拠写真^^。
画像を拡大してみると花の中心(柱頭)上端には真珠のような蜜か水滴か樹液か1ミリ以下の光る玉が見えます。
ここまでが野生のホトトギスからの実生です。
以下は以前から家にあるタイワンホトトギスです。花色が赤っぽく感じるのと、ほととぎすの胸の点々模様が薄いです。それから花のつき方(花序)が集散花序といいますか、花の束が茎の先端につきますね。
完