北辺廃徊零細網日常雑記(goo引越版)

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2008年01月26日 | 日記・動物

札幌の“天気の神様”は、やはり“辻褄合わせ”がお好きらしい。

金曜の夜も、けっこうな量の降雪があり。
土曜なのに午前から、家の前の除雪を強いられる。

で、除雪スコップ握り締めて、掻いた雪を玄関脇の雪山に投げ込んだ途端。
その雪山の影から、突如、(雀ではない野生の)小鳥が飛び出してきた。
ちょっと吃驚し、除雪の手は停まり、よろよろと低空で飛び去ろうとする小鳥の姿を見ていたら。

間髪入れずに、今度は、小鳥に向かって急降下してくる鴉の姿が視界に飛び込んでくる。
鴉はたちまち小鳥を捕獲するや、上昇に転じ、電柱上のコンデンサ脇に止まった。

しばし鴉の鳴き声と、小鳥の鳴き声の両方が聞こえていたが。
鴉が何かを啄む仕草をすると同時に、小鳥の鳴き声は、ぴたりと途絶えた。
どうやら、小鳥は鴉に“狩られてしまった”らしい。

うーむ、偶然にも、“鴉の狩りの現場”を目撃してしまったのかあ。
いやまあ、鴉は雑食性だから。確かに肉類も喰らうとしてもなあ。
嫌だねえ、鴉ってば、何てカワイクナイ奴なのだ・・・などと思わず脳裏で呟いてしまったが。

いやいやいや。いかんいかん。
いかんな。野生の行為、行動をば、“人の主観的な視点”で見ては。
“喰う喰われる”は、野生の世界じゃ日常茶飯事。極めて“普通”の行動なのだから。
それを見て鴉を“カワイクナイ”と決め付けるなど、人の傲慢だな。

野生については、極力“客観的”に観察してやらないとなあ。
さもないと、鯨で騒ぎ立てる“南半球の何処ぞの国の輩”と同じになってしまふ。

すまん、鴉。おまえさんは別に“悪く”もないし、“カワイクナイ”こともない。

・・・と、まあ、反省の弁を脳裏で呟いた後。
再び除雪に精出す、土曜の午前の一時であった。
yellow11


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