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ナイロビ スラム街の子供たち
2007年9月3日月曜 はれ
タツさんの案内でナイロビ、スラム街を歩く。マコトさん
ヨウコさん、ユウ君の5人。ナイロビ一番のスラム街に
ミニバスで9時に出発。狭い路地、スラム街特有のすっ
ぱい臭いが鼻をつく。
子供たちの「ハウ ズウユウズ」あっちこっちからひん
ぱんに声がかかる。ナイロビのごみが集まる場所には
何を拾ってるのだろうか親子の姿、豚もいる。2時間程
歩いてスラム街のはずれに来た。
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ナイロビ スラム街のトコヤさん
途中には小さな小屋に学校らしき所では、地元で育った
先生にも会った。タツさんが引き継いだ学校に着く。学
校と言っても小さい掘っ立て小屋に小さい庭にブラン
コと滑り台があるだけ、どちらも手作りのもの。机など
あるはずがない。
タツさんの話によると7年前に立ち上げた日本人から
タツさんが引き継いで3年あまりたった。4ヶ月前に誰か
が放火したらしく小屋の焼け跡が残っていた。何の「恨
みがあるか知らない」がこれまでもいろいろあったと。
いいことをしていることだけどなかなか理解を得るの
がむずかしいようだ。優しい顔の40代,50代、60代の
3人の女性の先生に「学校を閉めますから」と長い時間
をかけて話していた。
途中で煮ていたなべを下ろしに来た先生の顔は曇って
いる。最後に別れのあいさつをした時先生の目には涙が
たまっていた。庭のブランコには小さい子供たちがはし
ゃいで遊んでいる。
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ナイロビ スラム街を歩く
子供たちや先生たちのことを考えると「何とかしてやり
たい」気持ちはあるが何にも出来ない「旅びと」のむな
しさ。学校を立ち上げることも難しい、しかし続けること
の方がいかに難しいことかも思い知らされた。
23歳で引き継ぎ今27歳のタツさんも顔には出さないが
やはりやるせない思いは後姿から察することが出来る。
5人はうちひさがれたようにスラム街をあとにした。私
には到底出来ないこと。出来ることを精一杯やったタツ
さんに感謝。