★ BIO-GARDEN ★

山の中に移り住んだbioが 
大好きな植物や手仕事のこと 思いつくまま綴ります。

職人の仕事

2006-01-28 07:13:56 | 庭の時間
名古屋の真ん中 大須に近いところにあるお宅の庭を
リフォームすることになりました

昭和30年に建てられたレトロな家と
通りから隔てた奥にある 和風のお庭
家の持ち主であり 施主でもあるHご夫妻は
庭続きのお隣に住んで見えます

10階建てのマンションが隣接する
日当たりのよくない庭
家の土間をぬけないと庭へ行けません
年月を経て 伸び放題に伸びた樹木は
すでに切ってはあるものの
直径40cmほどの切り株は
重機の入れない場所ではぬけないので
そのままにしてあります
そんな切り株が大小合わせて五つくらい

スコップでは無理だよなぁ、
このままにしておくしかないかなぁ

そんな弱気を知り合いの庭師さんに
一喝されました

抜ける、抜けないではなく
抜くか、抜かないかだ。
おみゃぁさんが抜くと言ったら
方法を考えるだけだ、、、

それではお願いします
抜いてください。

というわけで こんな道具が運び込まれました



「じんたち」と言うそうです。
3本の棒を組んで 中心に「ちんた」と呼ばれる滑車を取り付け
(ちんたは棒を立ててから取り付けます。50代半ばの庭師さんは
 とっても身軽に棒によじ登って 一番上でちんたを取り付けたそうです
 ・・・・見てなかった
切り株の周りを掘り 根を切り
ちんたで持ち上げ また根を切り 
少しづつ・・・やったぁ
一番大きな株が抜け 思わず写真撮らせて

おにゃぁさんたち 相手に出来んわ

そういいながらも次々と作業を進めていきます



もともと和風の庭
大きな石があちらこちらにあります
それらを使って 庭の一角に
ロックガーデン風の植え込みをしたいのです

この中で石と言えるのは
二つくらいしかないわなぁ

そういいながら 石を配置してくれました
ちんたで持ち上げ じんたちを移動させながら
石を少しずつ動かす、、、

頭と身体で覚えた 「技」
すごいです

‘2009’森のまーけっとin秋

http://blog.goo.ne.jp/bio-g/e/9f45744b803967de3bf4dea9913b7d64