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秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

期間限定の高山蝶

2024年09月14日 | 山形県_庄内地方
 8月下旬。

 同じ名称の「弥陀ヶ原」は,立山にもあるが,こちらは,山形県の月山八号目にある弥陀ヶ原(みだがはら)。 

 高山蝶のベニヒカゲに会うのが目的。
 
 弥陀ヶ原湿原は,月山登山口の駐車場からすぐの所にあり,多くの人は,ここを通り過ぎて,月山頂上を目指す。
 
 
 8時半頃に到着して,しばらくは,月山山頂を目指す人たちが,どんどん追い抜いて行ったが,まもなく誰もいなくなり,湿原を独り占め状態になった。
 
 
 お昼から雨が降る,という,悪い天気予報も幸いしたかもしれない。
 
 ここは,池塘(ちとう)が数多くあることで有名。
 
 
 私には,何が何だかよくわからなかったが,花たちも,咲いていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 さて,ベニヒカゲだ。
 
 
 翅が傷んでしまった個体もあったが,湿原の中は,ベニヒカゲだらけ。
 
 数多くの個体が飛び回っていた。
 
 
 
 濃いチョコレート色にオレンジの斑。
 
 
 
 オレンジ色の斑は,『8』に見える。
 
 
 時期的に,少し心配していたが,盛期に間に合ったようだ。
 
 
 
 そこら中,ベニヒカゲだらけ。
 
 
 
 
 池塘を背景に,飛ぶ個体も有。
 
 
 個体数が多いので,遊歩道のすぐ近くで,吸蜜する個体も多かった。
 
 
 一見,地味にも見えるが,翅にある白い星がアクセントになり,きれい。

 
 この白い斑は,メスの方が明瞭になる傾向があるようだ。
 
 個体差も結構あるようで,撮った写真を見ると,翅の模様が,それぞれ違っている。
 
 
 どこが違うのかを,個体ごとに比較するのも楽しい。
 
 
 後ろの翅の裏に,白い帯が明瞭にあるのが,メス,ということだ。
 
 
 翅裏もいろいろ。
 
 
 
 高山の短い夏に,ふたりで仲良くしている場面も観察することができた。
 
 
 
 
 こちらは,別のペア。
 
 
 
 
 高山では,花の咲く時期が限られているので,その期間内に,結婚し,卵を産む必要がある。

 卵から生まれた幼虫は,ふた冬を越し,2年後,成虫になる,という。
 
 なお,この2週間後の9月7日にも行ったのだが,きれいさっぱり,1頭も飛んでいなかった。
 成虫の出現期間は,1か月もないのではないか。
 
(2024/08/25  ベニヒカゲ)
 
 


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