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秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

ハイブリッド緋鳥

2025年01月03日 | 宮城県_気仙沼・本吉地域
 ヒドリガモの群れがいたので,アメリカヒドリが混ざっていないか,探したら,いた。

 
 顔に赤味があり,また,体に灰色味が強いので,純粋なアメリカヒドリではなく,ヒドリガモとの交雑のようだ。
 
 羽ばたくと,腋羽は白っぽかったけれど,少し灰色っぽくもある。


 
 腋羽が白いのは,アメリカヒドリの特徴だが,微妙。
 
 翼上面も見てみよう。



 アメリカヒドリの緑色の翼鏡は,ヒドリガモより狭い,というが,どうだろう。

 下のヒドリガモの翼鏡と比較して,違いがよくわからない。


 
 この群れは,公園の芝生と海を行ったり来たりしていた。
 
 
 芝生に来たときは,全身を観察することができた。

 アメリカヒドリの特徴は,なんと言っても,目の後ろの緑色の帯だが,この写真では,アメリカヒドリの特徴がよく出ている。
 
 
 しかし,顔にヒドリガモのような緋色が見える。

 背中は,ヒドリガモ寄りかな。
 


 ややっこしくなってきたので,アメリカヒドリ・今回の交雑・ヒドリガモを並べて,比較してみる。
 (アメリカヒドリは,今年の3月30日に蒲生で撮影したもの。)



 今回の個体は,アメリカヒドリとヒドリガモの中間的な色合い。
 
 また,アメリカヒドリは,くちばしの付け根部分に,くちばしを取り囲むような黒斑があって,これも識別の重要ポイントになるのだが,今回の個体には,これがなかった。

 同じように,アメリカヒドリと今回の個体の顔を並べてみよう。

 
 これだけでも,純粋なアメリカヒドリでないことがわかる。
 
 この群れは,芝生脇の道路を大型車が通ると,その音に驚いて,飛んで,海に戻っていた。



 ここでも,腋羽が見えたので,
隣を飛ぶヒドリガモと翼の裏を比較。
 
 
 左の交雑個体の白い部分が,右のヒドリガモは灰色。
 
 アメリカヒドリは,ヒドリガモとの交雑が多い,と言われているが,この個体もそう。

 純粋アメリカヒドリも良いが,こういう個体の方が,より楽しめる。
 
(追記1)
 この6日後の12月28日,再訪したら,まだここにいて,もっと鮮明な飛翔写真を撮らせてくれた。
 

 
 やっぱり,微妙。
 
 近くには,目の後ろが緑色のヒドリガモもいた。



(追記2)
 さらに,12月29日,名取川河口にいったら,純粋アメリカヒドリがいた。

 
 天気が悪く,また,遠かったので,画像が不鮮明だが,確かに翼帯の緑の幅は,ヒドリガモより狭かった。
 


 腋羽は白。
 


 見つけた数秒後,沖合に飛んでいってしまったので,翼帯撮影に,いつか再挑戦したい。
 
(2024/12/22  ヒドリガモ,アメリカヒドリ)
 
 


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