
世界中が注目したMr.ゴーンの保釈劇場
やはりユーモアを忘れないカルロスゴーン氏は日産車でもルノー車でもないスズキの軽自動車での掃除作業員に変装してマスコミから逃走した。
日本の司法勾留制度に抗議のパフォーマンスだと思われるが、世界中に報道され、冤罪の多い日本の拘置システムが紹介された。
一方で日産関係者からは「保釈されたらどんな行動をするか、予測がつかない」と警戒する声も。ゴーン被告は、検察当局に協力した西川氏ら現経営陣に不満を抱いているとみられ、記者会見して日産批判に打って出る公算が大きい。
中でも日産側が神経をとがらせるのが、ゴーン被告が進めていたルノーとの経営統合を阻止するため、当局に協力をあおいだという“クーデター”説だ。関係者は「看過できない不正があったから糾弾せざるを得なかった。追い出そうとしたというのは順番が違う」と説明するが、当事者であるゴーン被告がクーデターを主張する可能性もある。まずは取締役会で本人の弁明を聞いたうえで解任し、告発すべきだった-という指摘も根強い。ゴーン被告の今後の言動が、現経営陣の求心力や日産のブランドイメージに打撃となる恐れも否定できない(記事より)
3月6日に保釈された日産のカルロス・ゴーン前会長ですが、日本メディアと海外メディアでは報道スタンスに大きな差が見られました。日本メディアの方はゴーン氏が変装していた点を大きく取り上げ、本筋とは関係が無い話題ばかりが多かったところです。
逆に海外メディアだと、長期勾留への批判や日本の司法制度に疑問を投げ掛ける記事が多く、フランスのルモンド紙は「人質司法の日本は先進国なのか」と大々的に掲載していました。