フィリピンの思い出5 優れ物の正装着  その名はバロン・タガログ

2010-02-16 00:01:02 | フィリピン

 このブログを見てくださっている奇特な方々の多くはご存知だと思いますが、フィリピンの正装のひとつにバロン・タガログ(Barong Tagalog)があります。

 結婚式や正式なレセプションなどでは必ず着られるシースルーの上着で、本来はバロンというパイナップルの繊維で織られたものですが、バナナの繊維のものも高級です。胸元に刺繍が入っています。

 シースルーなのは、相手に武器を隠していないことを示すようにするためで、スペイン統治時代に義務付けらたものだそうです。このスペインの徹底した植民地管理ってなんなんでしょう。だから、スペインって大嫌いです(ゴメンナサイ)。

 

アセアン会議での安倍さんとアヨロ大統領。
アヨロさんが来ているのも女性用のバロンタガログです。
男性は下にカミサデチーノという丸首の半袖シャツを着ます。
       Cebu Jocv netから転用

 

 フォーマルな職種や、ある一定以上の役職者になると、麻や混綿のものがスーツの代わりとしてごく普通に着られています。

 とにかく軽くて、涼しいです。汗かきの小生には、神様が下さったプレゼントでした(笑)。とにかく、休日以外はバロン・タガログばかりにお世話になっていました。

 

これが普段よく着ていたテソロス(Tesoro's)というメーカーのもの。
民芸品店の老舗として有名ですが、独自のバロンタガログも製作販売
しています。とてもシンプルでシックな感じが好きで買いました。

 

裾に切れ込みが入っています。日本の開襟シャツと同じ?

 

前がすべて開いているデザインのものでは、前のボタンが隠れるようになっています。

 

同じテソロスの色違いです。上品な色が好きです。日本に帰ってからも、
夏にはカジュアルな外出着としてじゅうぶん着れています。

実際に小生が着ている様子です。父母が来比した時に
ケソンシティのフィリピン大学ディリマン校のキャンパス内で
撮りました。いつもこんな恰好で仕事をしていました。

 

小生のバロンタガログ好きは徹底していました。これはワイシャツ生地で
作ってもらったバロンタガログです。華僑の親友の家族が経営する洋服屋
さんに遊びに行った時、隣りの紳士服屋さんからワイシャツを作らないかと
言われたので、じゃあその代わりにと作ってもらいました。
ボタンはもちろん隠れています。作ってみてこれは便利だと思いました。
裾をスラックスの中に入れると粋なデザインの半袖ワイシャツになります。
ネクタイも締められます。日本でも開襟シャツとして着られますし、
誰もそれとは気づきません。


純白のバロンタガログです。半袖ですが上で紹介したものよりも
よりフォーマルに見られます。下は黒っぽいズボンがいいかな。
よく似合うと言われましたが、小生にとっては気持ち堅苦しい感じがして
深刻な会議のある時などしかあまり着ませんでした。フィリピンに行って
初めてシューマートというデパートで購入しました。

最後は長袖のバロンタガログです。フォーマルな席ではこちらが
一番普通です。わざわざ職場に来た専門の業者に作ってもらいました。
でも、大きな催しでのスピーチや講演会、名付け親として教会での
親友の子供の洗礼式の時ぐらいにしか着ませんでした。

胸元の刺繍です。たくさんの小さな穴が開けられており、
その時に出る糸でレースのようにひとつひとつ回りがかがってあります。
これは日本では裾をスラックスに入れて上にジャケットを羽織ると夜のお洒落着と
して重宝したことがあります。まあ、滅多にそのようなチャンスはありませんが(恥)。

 

 これで小生がいかにバロンタガログが好きか分かって頂けたと思います。

 面白いことに、仕事以外で外出する時は、地元調達のTシャツとジーンズという軽装がほとんどでした。その場合、一流ホテルやビレッジという高級住宅エリアの入り口ゲートなどに入ろうとすると、小生が顔なじみであるのにセキュリティガードにわざわざ止められID提示を求められたり、時には入れもらえない時が多々ありました。
 それが、バロンタガログを着ていると見とがめられることもなくスルーで入れてもらえるのでした。それほど、バロンタガログはフォーマルと見られているのでございますよ。

 ちなみに一流ホテルにたびたび入っていたのは、逢引きをするためなどではなく、外出先でのウンチを涼しくて落ち着いた場所でしたかったからでした(ざんね~ん)。

 

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コメント (4)
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