今回は、長崎県人の方には最初に謝っておきます。読み進めて行っても、怒らないでください。長崎が好きだからこそ、あえて苦言を呈させてください。もも♪♪♪さん、特に許してくださいね。
ああ(ためいき)、きのうの長崎県知事選、旧保守の元副知事が当選を決めたようです。
今、民主党の上のほうでは金がらみのことで随分評判を落としていますが、でも、かしこい人なら、政治には金が必要だし、今問題になっている方々と似たようなことは、旧保守党の方々だってやってきていることなど知っていると思います。
それに今のマスコミは自分たちのレベルが低いことをひけらかすと同時に、あきれるほど国民がレベルが低いと思っているようです。ついこの前まで旧保守党の悪口ばかり言っていたのに、国民の多くが望んだ民主党が政権をとると、とたんにかつての自民党と同じく民主党ばかり攻撃しはじめました。国民が期待している政権を崩壊させ、国を陰湿な雰囲気にすることが国民に受ける方法だとでも思っているのでしょうか。マスコミこそが国を明るく動かす手助けができる存在なのに。政治を芸能スキャンダル程度にしか思っていないのは国民ではなく、マスコミだと思えるくらい下品です。
そして、その下品なマスコミに乗っかったのが、わが愛する多くの長崎県民でした。
お祭り好きの長崎県民ですから、熱しやすく、飽きやすいほうだと思っていたのですが、そのとおりのようでした。
民主党は政権を取ってまだ一年も経ってないのですよ。それまで何十年も支配していた自民党政権が発する言葉に響くものがありましたか。少なくとも今少し揺れている民主党の語るコメントのほうが国民の思っている気持ちにごく近いです。自然です。
今回当選した旧県庁職員で副知事の新知事さんの『長崎を元気にするためにまず何から手をつけるか、具体的な考えを』というアンケートの答え、
『1)福祉や医療、雇用対策を充実し、人の痛みに敏感な県政を実現するとともに、子育て支援、人づくり施策の拡充に努める。(2)農林水産業の振興をはじめ、地域特性を生かした地場産業の振興、企業誘致に取り組み、「雇用の場の確保」を図る。(3)合併後のまちづくりに改めて取り組んでいく。 』
まるで十年以上も前の公約のようです。具体例って、まずこれこれをするってことでしょう? これこそ抽象的な表現の見本で高校の小論文でも赤点確実な答えなのは明らかでしょう。これを見て選んだ多くの長崎県民さん。これってまさにお役所県庁の説明そのままですよぉ~。
「県職員として37年間、県庁に務めた即戦力が県民に支持されたのでしょう。」
これが当選後、初の彼の言葉です。
即戦力?!
小生は、長崎というところは西洋文明を最初に受け入れた気風が残り、最新の文化や芸術も積極的に受け入れるモダンな観光県だ思ってやって来ました。しかし、その思いは一瞬にして砕かれました。
十年前の長崎は、長崎市内ですら大きな図書館が県立がひとつきり。それも古びたもので、市立の大きな中央図書館と呼ばれるものはありませんでした。当時すでに他県では立派な県立美術館やオーケストラが呼べるような大きなコンサートホールが当たり前のように建っていましたが、長崎はそんなものはありませんでした。なぜだか分かりませんが、やっとここ五・六年前から急にコンサートホール、美術館、博物館、図書館と揃ってきたばかりなのです(でも、これって直接県民の生活が楽になるものではないですけど)。これが長崎という県や市の即戦力?!
また、最新パーフォーマンス活動などは長崎に戻って来た人や他県からやって来た人ばかりが始めることが多く、じげもん(長崎は地元の人間とよそ者を区別する風潮がいまだに強いので、自分たちをそう呼びます)はしばらくは外から様子見をし、まわりのじげもんの様子を恐る恐る気にしながら近づいてくる傾向にあるようで、長崎人は決してモダンでも国際的でもではなく、かなり保守的なんだと驚いてしまいました。
観光の県として、自他ともに誇っているというところだと思っていましたから、始めて旧長崎駅に立った時は驚きました。煩雑な駅前で、しっかりした観光案内板すらなかったのですから。ディスカバリージャパンなどその時にはもうとっくの昔のことだったのですよ。それなのにディスカバーナガサキが出来ませんでした。
長崎市はしっかりした道しるべがないと歩けない街です。団体バスで来るなら確かにあまり必要はなかったのでしょうねぇ。実は今人気の坂本竜馬の亀山社中。その保存を県や市が動くことなく、ずっと地元の有志の方々だけで守られていたんです。そしてつい数年前には閉館というところまで行っていたのです。小生あのあたりにいつも行っていたのですが、なぜか亀山社中への案内板が有志の方々のベニヤややトタンの板の手づくりのものなのが印象的で、不思議に思っていましたから。観光で再出発して行こうという「長崎さるく」というイベントが始まってからもしばらくはそのままでした。
長崎や、ああ長崎や、長崎や。九州の西の端っこで、博多、佐賀県まではすごく速く行けるのに、なぜそこから先が長いのかぁ。なぜ、特急なのに対向列車の待ち合わせをしないといけないわけなのか。まるで陸の孤島のようだと少し感じていましたが、、、
長崎、今日からどう変わっていくのですか。
今日から、ますます、1センチ1センチと、陸の孤島になっていくような気がします。
即戦力?! さださん、助けてっ!!
↑ ブログランキングに参加中。それぞれ1クリックずつお願いします。 ↑