オリンピック前、テレビ番組で「プレッシャーがどういうものかわからない」と話していた内村航平。
そんな彼も、いざロンドンの試合会場に行くと、大観衆に圧倒されたようです。
団体戦では、鉄棒やあん馬から落下してしまいました。
結果は、日本チームの訴えで審議となり四位から銀メダルとはなりましたが、
内村の言葉「四位も二位も変わらない…」に表されているように、皆にきれいな体操を見せたいという彼にとっては、不本意なものでした。
団体戦から個人戦へ、気持ちを切り替えた彼がどのような演技をしてくれるのか?
個人総合の彼の勇士がとっても楽しみ。
翌日の結果を見るなんて…、テレビにかじりつきです。
結局今か今かと待ちわびて、試合が始まったのが夜中。睡魔と闘いながら、彼の演技の時だけは目が開きます。
団体で失敗したあん馬から始めます。私を始めテレビの前の人たちは、ドキドキしています。自分が親だったらと思うとぞっとします。凡人の親でよかった!
あん馬のとき、解説者は「危なかった。」と言いましたが、素人目にはどこが危ないのかわからず。
着地も成功で一安心。
どうしても金メダルを取って欲しいと思う心の片隅には、もし失敗しても、メダルが金でなくてもがっかりしないと言い聞かせる自分がいます。
彼の競技は順調に進み、きれいな体操を見せてくれます。
最後の床。最も得意とする床。途中、手をついてヒヤッとしましたが、無事終了。
ちょっとほほがこけた顔から、笑顔がこぼれました。
内村選手、金メダルおめでとう。
金メダルが当たり前のプレッシャーの中、その期待に応えた彼の精神力に感動です。
「この喜びを、これからまだ続く体操人生を通して皆さんにお返ししていきたい。」と感謝のことばを発していました。
興奮冷めやらぬ私は、なかなか眠りにつけませんでした。