●「SP SECURITY POLICE 警視庁警備部警護課第四係」第4・5話
似顔絵は、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」で使う予定のものでした(笑)
「テロリストの捜査や逮捕は、公安部の仕事です。
要人に危険が迫った場合、警護課員のすべきことは、要人の盾になるか、
要人を安全な場所に素早く退避させることです。わかりましたか?」
「SP」の任務って、海外のそれと混同してたのかもしれませんが、
1話でのこの会話を聞いていると、僕が想像してたものとは
違うんだなと思いました。
尾形(堤真一)の表現を借りれば、「動く壁」という定義に
なってるんでしょうか。
しかしSPも人間ですし、ただの「捨て駒」に甘んじる事は嫌でしょう。
そういう意味でこのドラマは、「動く壁から考える壁」または
「攻める壁」でありたいという葛藤を、中心に据えてるのでしょうね。
第4話では、「引き金を引かない軍人」というキーワードがありました。
「軍人」というのは、傭兵の事なのか、自衛隊員の事なのか、
判断できなかったんですが、テロリストになったわけですから
「交渉人 真下正義」での表現を借りれば、
「向こう側にいっちゃった人」です。
その軍人さんも、同じ葛藤を抱えていたんでしょう。
「闘う事に意味があるんだよ。」という言葉もあったように、
金目当てというよりも、その葛藤に答を出したかった。
しかし「向こう側にいっちゃった」分、その引き金(答)は、
自分に跳ね返ってきたわけですよね。
さて、そう考えていくと、その葛藤は僕らの身近にあるものと
似てるのかもしれません。
例えば、ドラマのジャンルは違いますが「ハケンの品格」での
派遣社員。
時給分の労働力だけでいいのか?
考える労働力でなくていいのか?
提案できる仲間でなくていいのか?
同じように、「存在」「あり方」を問うてましたよね。
派遣社員に限らず、そんな悩み、僕にもありますわ。
そして今週5話から、新たなエピソード。
このエピソードって、例の「あの事件」をモチーフにしてますよね?
あの真相も、こんなからくりなんでしょうか(汗)
そして今ひとつ実感できてないんですが、
実際に日本でテロは起きてても、このドラマのように、
隠ぺいされてるんでしょうか。
●「医龍 Team Medical Dragon2」 第8話
「絶対に許せない麻酔医!!」
「あいつの闇はそんなもんじゃねぇ。」
第6話での、荒瀬(阿部サダヲ)の言葉。
「あいつ」とは、小高七海(大塚寧々)の事。
もちろん今回も泣きはしたんですが、パート1での荒瀬の「闇」の方が
よっぽど深かったような気がしました(笑)
前回の感想で書きましたが、
MEの野村博人(中村靖日)は、心の足かせを捨て、
外山誠二(高橋一生)は変なエリート意識を、
そして松平幸太朗(佐藤二朗)は、ウイスキーのボトルを捨てました。
今回、小高七海(大塚寧々)は、チョコと退職願を破り捨てましたね。
このパート2で面白いなと思ったのは、これらの医師の立ち直る
後押しを、中心人物である朝田(坂口憲二)、藤吉(佐々木蔵之介)らが
積極的に「していない」ところ。
普通のドラマでは、主役が、その回の主人公に徹底的に
絡みませんか?その人物の事情(闇)を知ろうとし、言葉をかけません?
それがあまりないんですよね。
松平も小高も葛藤の末、自分の意志でオペ室にやってきました。
医療ドラマではよく、「まず患者自身が、治そうという気になる事が重要。」
という言葉が出てきません? それと同じ事なのかなぁと。
自分自身で立ち直ろうとしなければ、何も始まらない。
だから朝田は、レールを敷き、待ってるんでしょうね。
もちろん、やみくもに待ってるわけではなく、
ちゃんとその人物の強さを見抜いてるはず。
さて善田秀樹(志賀廣太郎)と片岡一美(内田有紀)は、
手を組もうとしています。
胸をおさえ倒れた野口賢雄(岸部一徳)のエピソードと、
複雑に絡んでいきそうです。
あの野口が、本当に頼りにする医師は誰か?
そんな究極の選択も待ってるのかもしれません。
それともう1つ気になるのは、善田の「移植を心待ちにしてる患者・・」
の言葉に反応した片岡。
片岡の親族にも、移植を待ってる人がいるんでしょうか。
余談ですが、野口賢雄(岸部一徳)が倒れたシーン、
「救命病棟24時」パート2の、小田切(渡辺いっけい)が倒れたシーンを
思い出しました。
状況・設定はまったく違いますが、「医師に病気」って
脚本的に究極の戦法ですよね。
さかのぼれば「白い巨塔」の財前もそうでした。
そういえば、あの財前が、本当に頼りにする医師は誰か?
そんなエピソードもありましたね。