今ちょうどこの課を勉強したところなのですが、
後半9分16秒あたりからの老胡の話がとても
悲しくて、思わず涙ぐんでしまいました。
老胡が戦後中国から台湾に来たけれど、
政治の関係で四十年もの間戻れませんでした。
もうずっとそのままかと思っていたところ、
雪解けで、祖国の家族に会う機会ができます。
しかしながら、それだけの時間が経っていれば
男性の方にはもう新しい家庭があるわけで
昔の家族にはお金や物を置いてくることしかできないという…
国と国の関係に翻弄されただけで誰にもどうしようもないことだけに、
とても複雑な気持ちになりました。
新版實用視聽華語(四) - 第十一課: 兩邊開始交流了
そういえば、ひと昔前、中国残留孤児の方が日本に来られてご家族を
探していらっしゃったことを思い出しました。
私の小さい頃は、NHKで毎年のように親族を探す方の映像が
流れていました…。今はどうしていらっしゃるのでしょうか。
そういえば、「大地の子」というドラマもありました。
戦後七十余年。
今はもう普段の生活が当たり前になってしまって
戦後の困難や他の人の苦労になかなか思いをはせることなく
過ごしています。私は特に何の宗教ということもないのですけれど、
当時、様々な苦難に遭遇した方々が今は心穏やかでありますよう、
静かに祈りたいと思います…。