元祖 ひまうま本舗

「ひまうまの世間は、鬼ばかり?」後身blog

障子に目あり。

2024-12-23 08:26:24 | 政治・経済



「土地には耳があり、噂話には羽がある」。こちらもフィリピンのことわざだが、即ち"壁に耳あり、障子に目あり"てなものだ。時に大事な事をする時は、そうした事にも気遣う事もあろう。用心に越した事はない。さて取り敢えずは買い納めとして、テレシネで使っている8ミリ映写機の映写ランプを買ったものの、「廉価な物ならば何か欲しいな?」と、僅かながらの欲はある。それがレコードで、¥1000を越えない物ならば探してみよう。「歌劇なんかはいいかな?」と思っている。「第九」も良い。こんな記事があった。「クラシックファンの聖地、バイロイト音楽祭の凋落 世界的なオペラの終焉なのか?」と。(NewSphere)その現状だが、チケットの入手に関し、こう書かれていた。曾ては「チケットオフィスに郵送で頼み、抽選に当たるまで何年も待つ。それが唯一の入手法だった」と。それが今や「この数年、音楽祭が始まってからも売れ残っている公演がある。なぜそうなったのか」と。ちなみにネット社会の現在では、(2018年頃からだが)誰でもチケット購入のホームページにアクセスが可能になっていた。さてチケットが売れなくなった原因だがその記事に「オペラの初演時の台本を、時代や物語の設定をほかの時代や現代に移し、台本上の設定や役柄、プロットを変更する権限を演出家に認める「レジーテアター」と呼ばれる手法で演出することが今や主流となっている。演出家による独りよがりの難解で理解困難な演出が横行し、「名作を冒涜している」と立腹のファンが音楽祭から離れているのだ」と。それだけではない。批評家からは指揮者、歌手陣のクオリティの低下も指摘されている。それと言うのも、各業界で言われているヒーロー不在が、到頭、楽壇にも影響しているのだ。



小生が、この音楽祭に触れたのは、NHK-FMで年末に放送をされていたのを聴いたり、エアチェックをするようになってからだが、指揮者、歌手陣のクオリティの低下に関しては同意見だ。たぶんプロデュースに問題があったのも衰退の原因だと思う。1983年だけ「ニーベルングの指環」を振ったゲオルク・ショルティ氏は、レコードがステレオ初期の頃からワーグナー指揮者との定評があったのだが遅過ぎた。思えばそんなタイミング外しの繰り返しが、音楽祭低迷の原因だった(と思う)。小澤征爾さんやクラウディオ・アバドさんが出場していないのも意外でもあり、奇才で知られたカルロス・クライバーさんも、その音楽祭で「トリスタンとイゾルデ」を振ったものの、あれだけ待望された「ニーベルングの指環」も振っていない。ミュンヘンで評判だったレナード・バーンスタインさんの「トリスタン~」もバイロイトでは振っていない。つまりとっくにその音楽祭に出場していても不思議ではない指揮者が出ていなかったり、盛りが過ぎてからの出場だった為に、音楽ファンからも飽きられていった印象しかないのだ。だから新演出云々の話ではないと思う。イスラエルでワーグナーを演奏して暴動寸前になったズービン・メータさんも、その音楽祭に出たならば、ずいぶんな評判となっただろう。バイロイトでのカール・ベーム博士の「ニーベルングの指環」が、未だに戦後史上最高の評価なのだから、やはりプロデュース不足だ。それしか言いようがない。この現代、あらゆるものが足りない印象がある。



その足りないをもうひとつ。政界だ。結論から言うと、自ら何も築き上げた事がない、所謂「世襲議員(政治家)」だらけで、国民よりも保身にだけ一生懸命な者ばかりで、何の功績もないのに只、偉そうにしている為に国政の劣化が止まらない事だ。但し不慮の為、鬼籍に入られた政治家のなかには、大した大物が居た。しかし稀な事だと思う。ゴジラの息子ならぬ、ミニラの息子と言えば、自民党税調会長の宮澤洋一氏だが、この人、自身の周りの状況しか知らないお坊っちゃんである。そう思えば、何となく理解が出来る。そのお坊っちゃんが、こんな事を言っていた。毎日新聞によると「20日の記者会見で、所得税がかかる年収の最低ライン「年収103万円の壁」を巡り、国民民主党がSNS(ネット交流サービス)で自らの主張を発信していることについて、「玉木雄一郎代表(役職停止中)と榛葉賀津也幹事長の会見が大変人気があるようで、私どもも対抗できるようなSNS上の働きかけをこれからはしていかなければならない」と述べた」との事。その上で「税は理屈の世界。しっかりとした理屈を伴ったものでなければいけない」なんて事を言ってた。これは屁理屈の間違いではないか?

SNS人気の国民民主に反論 「税は理屈の世界」と自民・宮沢税調会長
https://mainichi.jp/articles/20241220/k00/00m/010/349000c
沖縄県議会が百条委設置「膿出し切って正しい県政を」 ワシントン事務所問題巡り – 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20241220-4653UHOXGZNCVO275S64TZJ2PY/
「県民が飽きている」オール沖縄からも本音 辺野古代執行で県が敗訴して1年 強硬に進む工事に打つ手は
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1493933
クラシックファンの聖地、バイロイト音楽祭の凋落 世界的なオペラの終焉なのか? - NewSphere
https://newsphere.jp/culture/20241220-2/

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