美輪明宏さんは言う。「「何かしてあげる」と自分勝手な愛情を押し付けるのは自分がかわいいだけ。本当の愛は見返りを求めない無償の愛」だと。これ即ち御節介と言う。何でもそうだ。正に「過ぎたるは及ばざるが如し」である。またもやどうでも良い事だが、趣味の話だ。例のVictorの「KD-A3」なるカセットデッキだが、補正したテープガイドの動作が馴染んだようで、フラッター(音の震え)はなくなり、音像もフォーカスがピタリと合った。何を聴いても甘さはなく、音域も伸びた感じがする。120分のテープでテストをしてみたが、安定もしてきたようだ。テストソースは、1966年のバイロイト音楽祭で上演されたワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」だ。その指揮は、音楽の法律家とも揶揄されたカール・ベーム博士だ。(実際に弁護士免許を修得していた。)とても情熱的だが、音楽の芯がしっかりした演奏だ。そんな事もあり、回転系のオーディオチェックには最適なのだ。ワーグナーの楽曲は、半音の無限旋律等と表現をされるが、特にこの演奏はチェックに使える。(使ったのは、CD)今日も帰宅後にチェックするが、一時停止ボタンが引っ掛かるので、そのズレも直そう。次々とやる事は増えるものである。家庭の記録映像の編集作品も、久々に手をつけた。サッサと8ミリフィルムのテレシネもしなければならない。こちらのテストも今夜に出来たらしよう。そんな処だ。
さて訃報だが、昭和の芸人だ。リアルタイムで知っている人の訃報は悲しいものだ。よく「昭和の思い出がまた消えた」と文章を〆るのだが、その自身も歳を取ってきたので、尚更に悲しい。「かしまし娘」の正司歌江さんが亡くなった。歌江、照枝、花江の三人姉妹の漫才師。「かしまし娘」の長女である。スポニチの記事の見出しがまた悲し。『正司歌江さん死去「かしまし娘」妹悲痛…照枝「これでおしまいかしまし娘。ただ悲しい」花江「芸達者な姉」』と。享年94歳、大往生だ。目を落としたのは19日だった。松竹芸能の芸人としての印象が深いので、関西人との認識はあったが、北海道の歌志内出身だ。両親共に旅役者だった。歌志内は巡業先だった。歌江さんの一生は波瀾万丈だったが、そこには触れないでおこう。今は音曲漫才なんてジャンルは消えたが、昔々は全盛だった。だからそれらの漫才師には、それぞれのテーマ曲があり、「かしまし娘」は、あの「♪うちら陽気な」が即座に浮かぶ。残った妹達も長寿だ。何せ妹の照枝は90歳、花江は87歳である。その記事には、妹達のコメントが紹介されたので引用すると「照枝は「『これでおしまい かしまし娘~』です。穏やかな最期だったようですが、いまはただ悲しい」と悼んだ」。とあり、「花江は「面倒見のよい芸達者な姉でした。歌江姉ちゃん ありがとう」と感謝を口にし、姉をしのんだ」との事。照枝さんのコメントが悲しい。
正司歌江さん死去「かしまし娘」妹悲痛…照枝「これでおしまいかしまし娘。ただ悲しい」花江「芸達者な姉」
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