ビニール製のロケットコマセ入れは、中のコマセが無くなると浮きあがってしまい、折角集まって来た魚達もその場から立ち去ることになります。流れが出てくると、浮きあがって停止する所まで浮遊して行き、根がかりの原因にもなります。フナ釣り用のカゴ錘は、流れの速い場所では移動し易いのが欠点です。風が出てくると道糸の流れに連れて流れて行きゆっくりとエサをとりたい魚には厄介な仕掛けに見られてしまいます。写真のカゴ錘は、黄色と青色、金網のものも同じ10号で37.5gあります。金網のものの容量は小さいのでコマセの量が少なくなります。
2日の夕方、釣り具店で仕入れて来た金網コマセ入れです。重さは25gですので、中に13gの中通し錘を結んで入れて置くとほぼ10号の錘になります。このコマセ篭ならコマセが無くなっても浮きあがる心配は少ない筈です。バラトの本流で使っていたのを見つけてから、小樽や札幌の釣り具店で探していました。
手作りですので、使うのが勿体無いほどの錘ですが、手作りの割にビニールロケット管2ケ相当のリーズナブルな値段です。船釣りに使われるビシのようです。適当な錘をハンダ付けするのもいいかもです。流れの速さや使う竿のスペックに合わせて色んな重さの中通し錘を入れて使うやり方もあるのかと思います。流れの緩やかな月沼では1.5号の細い竿で慎重に竿先を痛めないように10号のコマセ篭錘を遠投することが出来ますが、水深も深く流れも早いバラト本流では3号より太い竿で15号以上の錘にしないと、釣り合いがとれないかもしれません。
釣り合いといえば、先日訪れたアントニオ・ガウデイの傑作サグラダファミリアの建築の基本は錘で検討した計算に則って柱を組み立てたようです。実際には、沢山の砂錘を吊るしてバランスが良くなった所を下の鏡でみて柱などの構造を決めているのです。この砂錘の写真を天地逆転するとサグラダファミリアになります。内部の写真は下、外から見ると上の写真です。バルセロナは地中海に面した港町です。ガウデイは釣りをしたことがあるのかもです、錘の意義が良く判っているからです。