啓蟄

暦の上では、土の中の虫たちも動き出す季節の啓蟄（けいちつ）ですが、外では冷たい強い北西よりの風が吹いております。

家の南側に近所の方々が自由に耕す家庭農園が広がっております。猫も長い間飼っておりましたので、家の中に土埃が忍び込んでおりました。そのような背景のせいでしょうか。箪笥に入れたウールなど毛の入ったマフラー、セーターやカーデイガンがタンスの虫に食べられ小さな穴が開いておりました。

冬は暖房のある環境ですので、年中被害に遭っておりました。釣り用の防寒中着は、最近のものはフリースにしろヒートテックにしろ化学繊維ですので、虫類は見向きもしないようです。使い古したカシミヤのセーターを釣り用におろそうと一緒にしまっておいたのも狙われました。今は、タンスの虫予防の為に防虫剤をタンスに忍ばせています。野良猫も多く、犬達の散歩道でもあります。加えて雑草が多かったり、畑が傍にあるので、ダニ予防にもと考えています。

ご存知の方も多いと思いますが、今年になって５人の方がマダニによるウイルス性感染症によって亡くなっております。倦怠感から始まって、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢に腹痛という消化器症状を示す「重症熱性血小板減少症」という怖いウイルス感染症です。重症では出血が起こります。北海道から九州まで２０名を超す被害者が出ております。外なら虫も飛んできますので、着るものはガラス越しの天日干しにして、釣りから帰ったなら頭から足まできれいに洗いましょう。