今日のひとネタ

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あれっ…全裸は?>龍馬伝

2010年08月08日 | TV番組レビュー

 全国の全裸ファンの皆さんには残念なお知らせです。本日のNHK大河ドラマ「龍馬伝」ですが、日刊ゲンダイのニュースによると<ファンはこの日を待ち望んでいたのではないか。NHK大河ドラマ「龍馬伝」でお龍を演じる真木が、いよいよ今週末(8日)、入浴シーンに挑戦する>ということでしたが、なんとこれが大嘘でした。


 なぜ全裸の話が出たかというのは、このニュースによると<龍馬を捕縛するため幕府側の使者が寺田屋を包囲した時に、入浴中のお龍がその気配を察知し、素っ裸のまま風呂を飛び出して龍馬に危機を知らせる有名なエピソードがある>ということから。


 撮影は1ヶ月ほど前に終わってるそうで<撮影を一目見ようと、香川照之、大泉洋、武田鉄矢らも押しかけた。若いADは撮影終了後、しばらく立ち上がれなかったという>と、これ以上はないほど煽られてました。


 これを読んで期待に胸と股間を膨らませた全国3万人の全裸ファンの皆さんは、画面の前で鉢巻を締めて立ち上がりながら(多分ダブルミーニングです…)「ゼ・ン・ラッ! ゼ・ン・ラッ!」と声を上げながら見ていたことでしょう。多分ツイッターでも物凄い盛り上がりを見せていたのではないかと。


 それが結果として本日の放送では入浴シーンがあったとはいえ、全裸になったのは真木よう子ではなく福山雅治の方。真木よう子は風呂場の外で薪をくべていただけ、というもの。私は真木よう子の全裸を見たいものではありませんが(本当か?)、そんな私でも番組終了時には「あれっ?」と思い呆然としてしまいました。


 多分最近視聴率が低迷気味のため、視聴者の関心を引こうとしてこういう記事が出てきたのだと思いますが、日刊ゲンダイはNHKにいくらほど貰ったのでしょう。三流夕刊紙の記事がいかにあてにならないかという証明であって、これは全国2千人の夕刊ゲンダイファンをも落胆させることになったのではないかと思います。


 まぁそれはそれとして、今回の番組内容は無茶苦茶。近藤勇と坂本龍馬が座敷で差し向かいで飲んでるうちに、龍馬が近藤を刀の柄の当身で気絶させてしまいました。同じ大河ドラマで何年か前にやった三谷幸喜脚本の「新撰組!」では、ペリー来航の段階で坂本龍馬と近藤勇は友達だったので、大河ドラマのみで歴史を学んだ全国30万人の大河ファンにとっては「え? どっちが本当?」とか思うことでしょう。


 それにしても、別にNHKが「真木よう子の全裸を放送します」と言ったわけではなし、このやり場のない怒りはどこにもっていけばいいのでしょう。多分、テレビで見たものとしては「アントニオ猪木対モハメドアリ」以来の落胆ですね。いずれにしても、この日刊ゲンダイの世紀の大誤報については断固抗議するものであります。我が国のメディアがいかにレベルが低いかってことですね、まったく。