広島で原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式がありました。今年米国の代表として初めてルース駐日大使が参列したわけですが、評論家の小沢遼子氏は今日のTBSラジオ「森本毅郎スタンバイ」でこの件に触れ、「65年も経って初めてアメリカから来るったって、今更どのツラ下げてって感じですけどね」と言ってました。
さらに「普天間ではこじれたりしてるけど、今や経済では完全に中国に主導権握られてるから、搾り取れるところから搾ってやれってことで日本に金でもせびりに来たんじゃないの?」ですと。
これをひねた意見とみるか、当然の言い分だと見るかは人それぞれでしょうが、いまだにアメリカでは広島・長崎への原爆投下を肯定する意見が多数派だそうですので、これくらい言わねばわからんでしょうね。というか、これでもわからんのでしょうけど。
原爆投下に関してブッシュパパだったかが、「当時の作戦遂行上決定されたことであって、それを私が謝罪することはできない」と言ったように記憶してます。(言った人と内容は正確ではありませんが、大統領がこういう意味のことを言ったのはたしか) それはそれで論理としてはわかりますし、「そんなもん、戦争なんだから徹底して戦うのは当たり前やん」とかいう意見もあるでしょう。(別に全面的に許すわけではありませんけど) 絶対許せないのは米国市民が「戦争を速やかに終結させるには必要だった」とかしたり顔でいうことであって、今日もNYでの街頭インタビューでそういう意見の人を見ました。
じゃあなんで広島と長崎にそれぞれ方式の違う原爆を落として人体実験のようなことをやったんだと。根底に人種差別の意識があったのは明白ではないのか、あるいは非戦闘員を大量に虐殺したことについてはどう思うのか、というのを突きつけてやりたい気分ですね。
朝日新聞の記事によると今日は「ロシアも参列予定で、核保有5カ国のうち中国をのぞく4カ国がそろう。」のだとか。中国様は来ませんか。そうですか、そんなことじゃ核廃絶なんて望めません。
私は原爆による広島の惨状を知るきっかけになったのは「はだしのゲン」なのですが、今の子供達はあれを読む機会はあるのでしょうか。結構図書館に置いてあったりしますけど、学校で強制的に読ませるようにしてもいいのかもしれませんね。もちろん、日本よりも核保有国の子供達に。