初回見た時のレビューでは即座に脱落しそうと書いてましたが、一応継続して見てるうちにちょっと面白くなってとうとう最後まで見ました。見てない人のために内容を説明すると、「大学病院に勤める精神科医倫太郎は、鋭い洞察力と直観力で徹底的に相手の心に寄り添い、奥底から心を解きほぐす天才的な診察を行う」というもので、そこにある芸者との出会いや病院内のゴタゴタも絡んで…というもの。
ある秘密を持つ芸者である蒼井優との関係がちょっと面白くなってきたかと思い見続けてきたのですが、最終回は拍子抜け。ドラマの中で一番インパクトのあった蒼井優の母親役である高畑淳子が、娘の訴えで急に反省して人が変わってしまうのが説得力なさすぎ。さらに、蒼井優ふんする芸者夢乃の別人格も出現しなくなった原因もよくわからず。
それを考えると、第一話を見て感じた「精神科医ものはつまらん」というのが結局最後もとどめになったわけで、設定とか脚本に無理があったのかなぁと思います。途中で出てきた内田有紀の息子の話とか、松重豊の視力の問題とか、小日向文世の壊れっぷりとかが全部付け足し程度の感じしかなかったので。
なんだかんだ言って精神科の治療って難しいんでしょうね。天才外科医の物語のようにゴッドハンドで奇跡的に命を救うってことはないし、病気が治るとか治らないのかっていう簡単な問題でもないし、「鋭い洞察力と直観力」で患者さんを診ただけでなんとかなるの?っていうのもわからんし。
視聴率は初回13・9%で最終回が13・0%だったとか。スポーツ新聞による評価としては「安定二桁キープ」だそうですが、ドラマの出来の割には数字が良かったような気がするのは豪華キャストのせいでしょうか。すっごく面白かったと思ってる人はどれくらいいるでしょうか?
ちなみに私は家族に「宮崎あおいが…」と感想をしゃべったら、「あれは蒼井優!」と指摘されました。なんかイメージ被ってて…。