来月からフジテレビ系で始まるドラマの話。吉川晃司主演で「探偵・由利麟太郎」というのをやるんですと。由利麟太郎は知ってる人も多いと思いますが、横溝正史先生原作の推理小説の登場人物です。横溝先生の小説に出てくる探偵というと金田一耕助しか思いつかない人が多いと思いますが、私もそうでした。
思い起こせば1976年のこと。世間では角川映画の「犬神家の一族」が話題になっており、「なんか面白そう」と私も興味を持ってました。そんな時、中学校の文化祭で今で言うフリーマーケットがあり、そこで見つけたのが横溝作品の文庫本。多分1冊50円か100円位で売ってたと思うのですが、文庫とはいえ新品で買うより随分安いので「わーい」と思って買いました。
その時買ったのは「死神の矢」と「花髑髏」の2冊。それを家に持って帰ったら、私より先に兄があっといういう間に両方読んでしまって(結構読書家なので)、「花髑髏は金田一耕助じゃないぞ」と。それを聞いて私も「へ?」と思ったのですが、確かに読んでみると「花髑髏」には中編が3作収録されていて、どれも由利先生が主役でした。
ということで、私は割と早い時点というか、そもそもこの小説が発表されたのは戦前なので早いとはいえないのかもしれませんが、ちゃんと由利先生の存在は認識してました。しかもこの「花髑髏」に収録されていた三作はどれも面白かったです。
実はテレビで古谷一行主演で放送された「金田一耕助シリーズ」でも、本来由利先生が主役なのを金田一耕助に置き換えて放送してたものがあります。有名なところでは「真珠郎」「仮面劇場」など。
由利シリーズとはいえ、今回のドラマは舞台を現代に置き換えているそうですので。見てみたら「ゲッ」と思うかもしれないのですが、由利先生を吉川晃司にやらせるというかこの人を主演でドラマを作るというあたりはなかなか奇抜なアイディアなので、やはり気になります。原作のどの辺を使うのかは知りません。有名なのは「蝶々殺人事件」などでしょうが。
なお、「真珠郎」は古谷一行のシリーズではすごく幻想的な作品で怪談的でもあり好きだったので、あのあたりもやって欲しいところではあります。が、あそこに真珠を埋め込んでいるいかついおじさんの話ではないかと期待しているような人とはお友達になれません。
ところで、横溝先生というと推理小説で有名ですが、あの時代劇シリーズ「人形佐七捕物帳」の作者でもあるのですが知ってました?