先日から話題にしているNSPの「フォークデイズ・スペシャル NSP 30(-16周年)記念コンサート」というDVDが届きました。30(-16)周年というのは何のことかと思ったら、このコンサートが行われたのが2003年で、結成から30周年だけど一旦解散して16年間はバンドとして活動してなかったから(-16)と。正直な人たちですね。そういえば太田裕美さんも「インチキ25周年」というのをやってましたが、どこか通じるものがあります。
実は先日天野滋さんの曲のことを記事にしたら、TwitterでこのDVDのことを教えてもらって、私はもちろんポチッとしましたが同じく購入した方が数名いたので、今はプチブレイク状態と。
実際見てみたら、思ってたより面白かったです。わかりやすくてなじみやすいメロディーが多いし、知らないと思ってた曲も実は聞いたことあったりで、当時はやはり自然に耳に入ってきてたんですね。もっと暗い曲が多いかと思ってました。すいません…。
今回はNSPの3人にサポートでキーボードが入っただけのシンプルな編成で、それでも誰かが歌うと他のメンバーがほとんどコーラスを入れてる感じで、あの辺はアンサンブルの妙。フォークグループという感じではありますが、ベースが入ってるだけに確かに独特のグルーブがありますね。元々はアルフィーもそうですが、当時はシグナルとかNACとかギター2人+ベースという三人編成がいて、結構効果的で面白い形だったんだなぁと今は思います。ただし、当時のテレビの歌番組の音響ではその辺が活かせてなかったように思いますが。
で、今回はゲストとして天野さんが曲を提供したアイドルの堀ちえみさん、伊藤つかささん、石川ひとみさんがアンコールで出てきました。堀ちえみさんの「夕暮れ気分」は「Tu tulLu lu ってハミングが…」という曲で、ちゃんと知ってました。あれも天野さんの曲だったんですね。堀さんは感極まって泣いてしまったので、見てる方もちょっとジンと来てしまいました。私は彼女はタイプじゃないのでこれまでの人生で1秒たりとも良いと思ったことはなかったのですが、まさか彼女の歌で涙ぐむことになろうとは…。
そして、我らがひっちゃんこと石川ひとみさんはご存じ「君は輝いて天使にみえた」を披露。これもNSPの三人とサポートのキーボードだけの演奏だったので、かなり貴重なパフォーマンスでした。こちらは明るい曲なので、さすがの泣き虫ひっちゃんも終始笑顔で、NSPの三人も本当に楽しそうに演奏してたのが印象的です。
考えてみれば、私が「夕暮れ時はさびしそう」を聞いたのは小学生の頃で、ヒットを連発してた頃は中学生。さすがに男子中学生が「NSPが好き!」という風にはならなかったのですが、あの頃NSPのレコード買って練習してたらもっとギター上達したかも。今回のステージ見たら、天野さんも結構リードを弾いてて、しかも相当上手かったし。何しろ私はグレープをコピーしようとしたけどギター難しすぎて、結局アリスを弾いてたので上達しなかったという…。(失礼)
とにかく、良いライブを見せて貰いました。あさっての5月21日は、奇遇にも38年前に「君は輝いて天使にみえた」が発売された日。今このDVDを買うことになったのもなにかの縁かもしれません。また、天野さんが亡くなってから今年で15年ですか。折角だから、もうちょっとNSP聞いてみようかなぁ。
ちなみに、このDVDの収録曲は以下の通りです。欲しい方は発売元のポニーキャニオンのサイトでどうぞ。amazonには出回ってないようですので。
・あせ
・昨日からの逃げ道
・君と歩いてみたくて
・夜
・雨は似合わない
・お茶の一服
・さくら草
・おもいで
・弥生つめたい風
・北北東の風
・八月の空へ翔べ
・漁り火
・祭ばやしが遠のくように
・さようなら
【アンコール】
・お休みの風景
・夕暮れ気分(feat.堀ちえみ&NSP)
・モーニング・キッチン(feat.伊藤つかさ)
・君は輝いて天使に見えた(feat.石川ひとみ)
・夕暮れ時はさびしそう (with 坂崎幸之助&篠原ともえ)
・愛のナイフ