録画してあった1972年のレコード大賞を見ました。当時私は小3。大晦日に確かにテレビを見ていた記憶はあって、最優秀歌唱賞の和田アキ子がジュリーの手を引っ張ってステージまで一緒に行ったのは見てました。
そして新人賞の面々は麻丘めぐみ、青い三角定規、郷ひろみ、三善英史、森昌子の5組。今となってはそういうメンバーだったかと思うのですが、調べてみると有力候補だった西城秀樹が選出外になったりしたそうです。多分ファンは大騒ぎをしたものと思われ。
結局最優秀新人賞は「芽ばえ」の麻丘めぐみ。受賞を知らされて唖然としたまま、その後の歌唱シーンではほぼ泣きっぱなしでした。これを見るとほぼガチだったのでしょう(?)。
ところで、本日の画像は新人賞を受賞した「青い三角定規」。家にレコードがあったくらいですから当時好きだったのでしょうが、まだ自分ではギターは弾いてなかったので青春ドラマのテーマソングを歌うグループとして興味あったという感じでしょう。
そしてこのグループのメンバーは西口久美子さん以外は知らなかったのですが、この日のインタビューによると画像で見る奥側の人がリーダーだそうです。で、今回の映像をよく見るとその人がヤマハの12弦ギターを弾いてました。手前の人は普通の6弦アコースティックですが、メーカーは不明。この曲はKey=Amですが、どちらも同じポジションでストロークしてただけでした。
こういう場合、何に注目するかというとギターの音。当時はまだいわゆるエレアコというものがなくて、ギターを弾く人にはサウンドホールの前にマイクが立ったり立ってなかったりしました。ただ、フォークギターというかアコースティックギターの場合には、弦を弾くアタック音が強くてその響き自体は捉えにくいち思われ。おまけにギターを左右に揺らしたりする場合は音量も一定しないと思われ。(変な文章)
それをまず解決しようとしたのは、ギター本体にペタッとくっつけるタイプのバーカスベリーというピックアップが登場したあたり。ただし音質やハウリングに問題があったのでしょう。その後は70年代後半から圧電素子を用いて、楽器の一部の振動を圧電効果として検出するピエゾピックアップのギターが勢力を拡大してきたように思います。(オベーションとか)
と、そのあたりの話は長くなるので簡単に言うと「ギターを持ってるのに音が聞こえない問題」ということになります。その代表が、青い三角定規、チェリッシュ、ぴんから兄弟ということになろうかと。これらの方々は内臓のピックアップなどでマイク以外に音を拾ってるということは無さそうということで。
ただ、今回の映像を見ると青い三角定規のギターのお二人はギター用のマイクは無く、ピックアップも使用してないと見てたのですが、かなり激しくストロークをしていてその音はボーカル用のマイクからも多少聞こえてました。演奏はオーケストラがやってくれてるので、とにかく弦のアタックが聞こえればよいという感じでしょうか。ただ、見てるとそれぞれのストロークのパターンは違ったので、その辺の役割分担(?)はあったのかも。
一方、どの歌番組でもほとんどギターが聞こえてないのがチェリッシュ。別にギターの松崎さんが弾いてないという話ではなく、音を出してもらえなかったというのが実情であろうと。一説によると、松崎さんは自宅録音のマニアで多重録音でかなり凝った作品作りをしてるという話を聞いたことがあるので、その辺のこだわりのギターを聞いてみたいと思うものであります。元々チェリッシュはバンド編成だったのが、3rdシングルの「ひまわりの小径」からデュオになった経緯もありますし。
で、その対極がぴんから兄弟のお兄さん。「女のみち」とかのバックでギターを弾いている様子も見ましたが、マイクでも音を拾っている様子は見たことなし。Wikipediaによると、元々ベーシストなので歌番組でそのセッティングをするのが面倒なのでギターを持ってエアギターに徹していたとか。それはそれで男らしいという気もします。
なお、「女のみち」をリリースしたときは「ぴんからトリオ」だったのが、ヒットしてから一人が脱退し「ぴんから兄弟」になって、その後ソロ歌手になったので「ぴんから男」になるかと思われたのが、「宮史郎」として活動したのはその後知られた通り。調べてみたら、もうお三方とも故人ですね。青い三角定規ももうお一人は亡くなってるとか。
ちなみに1972年のレコード大賞は小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」が有力と言われながら、ちあきなおみの「喝采」が受賞しました。今振り返ってみると、別にどちらが受賞しても妥当と思われるくらいのヒット曲ですが、レコード大賞自体が世間の注目を浴びてたことは想像に難くありません。今のレコード大賞のステイタスを考えると「ワシらどこで道間違うたんかのぉ」という、「仁義なき戦い」の松方弘樹のセリフを思い出します。そんなこんなを、青い三角定規を見た瞬間に思い出しました。ちなみに我が家には既に三角定規はありません。小学生の頃に持ってたあれはどこに行ったのでしょうね…。
そして新人賞の面々は麻丘めぐみ、青い三角定規、郷ひろみ、三善英史、森昌子の5組。今となってはそういうメンバーだったかと思うのですが、調べてみると有力候補だった西城秀樹が選出外になったりしたそうです。多分ファンは大騒ぎをしたものと思われ。
結局最優秀新人賞は「芽ばえ」の麻丘めぐみ。受賞を知らされて唖然としたまま、その後の歌唱シーンではほぼ泣きっぱなしでした。これを見るとほぼガチだったのでしょう(?)。
ところで、本日の画像は新人賞を受賞した「青い三角定規」。家にレコードがあったくらいですから当時好きだったのでしょうが、まだ自分ではギターは弾いてなかったので青春ドラマのテーマソングを歌うグループとして興味あったという感じでしょう。
そしてこのグループのメンバーは西口久美子さん以外は知らなかったのですが、この日のインタビューによると画像で見る奥側の人がリーダーだそうです。で、今回の映像をよく見るとその人がヤマハの12弦ギターを弾いてました。手前の人は普通の6弦アコースティックですが、メーカーは不明。この曲はKey=Amですが、どちらも同じポジションでストロークしてただけでした。
こういう場合、何に注目するかというとギターの音。当時はまだいわゆるエレアコというものがなくて、ギターを弾く人にはサウンドホールの前にマイクが立ったり立ってなかったりしました。ただ、フォークギターというかアコースティックギターの場合には、弦を弾くアタック音が強くてその響き自体は捉えにくいち思われ。おまけにギターを左右に揺らしたりする場合は音量も一定しないと思われ。(変な文章)
それをまず解決しようとしたのは、ギター本体にペタッとくっつけるタイプのバーカスベリーというピックアップが登場したあたり。ただし音質やハウリングに問題があったのでしょう。その後は70年代後半から圧電素子を用いて、楽器の一部の振動を圧電効果として検出するピエゾピックアップのギターが勢力を拡大してきたように思います。(オベーションとか)
と、そのあたりの話は長くなるので簡単に言うと「ギターを持ってるのに音が聞こえない問題」ということになります。その代表が、青い三角定規、チェリッシュ、ぴんから兄弟ということになろうかと。これらの方々は内臓のピックアップなどでマイク以外に音を拾ってるということは無さそうということで。
ただ、今回の映像を見ると青い三角定規のギターのお二人はギター用のマイクは無く、ピックアップも使用してないと見てたのですが、かなり激しくストロークをしていてその音はボーカル用のマイクからも多少聞こえてました。演奏はオーケストラがやってくれてるので、とにかく弦のアタックが聞こえればよいという感じでしょうか。ただ、見てるとそれぞれのストロークのパターンは違ったので、その辺の役割分担(?)はあったのかも。
一方、どの歌番組でもほとんどギターが聞こえてないのがチェリッシュ。別にギターの松崎さんが弾いてないという話ではなく、音を出してもらえなかったというのが実情であろうと。一説によると、松崎さんは自宅録音のマニアで多重録音でかなり凝った作品作りをしてるという話を聞いたことがあるので、その辺のこだわりのギターを聞いてみたいと思うものであります。元々チェリッシュはバンド編成だったのが、3rdシングルの「ひまわりの小径」からデュオになった経緯もありますし。
で、その対極がぴんから兄弟のお兄さん。「女のみち」とかのバックでギターを弾いている様子も見ましたが、マイクでも音を拾っている様子は見たことなし。Wikipediaによると、元々ベーシストなので歌番組でそのセッティングをするのが面倒なのでギターを持ってエアギターに徹していたとか。それはそれで男らしいという気もします。
なお、「女のみち」をリリースしたときは「ぴんからトリオ」だったのが、ヒットしてから一人が脱退し「ぴんから兄弟」になって、その後ソロ歌手になったので「ぴんから男」になるかと思われたのが、「宮史郎」として活動したのはその後知られた通り。調べてみたら、もうお三方とも故人ですね。青い三角定規ももうお一人は亡くなってるとか。
ちなみに1972年のレコード大賞は小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」が有力と言われながら、ちあきなおみの「喝采」が受賞しました。今振り返ってみると、別にどちらが受賞しても妥当と思われるくらいのヒット曲ですが、レコード大賞自体が世間の注目を浴びてたことは想像に難くありません。今のレコード大賞のステイタスを考えると「ワシらどこで道間違うたんかのぉ」という、「仁義なき戦い」の松方弘樹のセリフを思い出します。そんなこんなを、青い三角定規を見た瞬間に思い出しました。ちなみに我が家には既に三角定規はありません。小学生の頃に持ってたあれはどこに行ったのでしょうね…。