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金曜ドラマ「MIU404」終了しました

2020年09月14日 | ドラマレビュー

 TBSの金曜ドラマ「MIU404」が終了しました。一応全話見まして、感想としては結構面白かったです。最初は録画したもののしばく放置してて、「もう見なくていいかな」と思ったら、家族が絶賛するので見てみた次第。なので、私が見た時には既に第4話まで行ってて、世間でも話題になってたかと。

 まずはオリジナル脚本でここまでヒットしたのを評価します。原作が小説ならまだしも、コミックとか韓国ドラマが元だったりすると聞いただけでがっかりしますし。(ま、それでも面白いのもありますが)

 主演は星野源と綾野剛。特に星野源が刑事ものとしては意外な感じですが、隊長役が麻生久美子というあたりもちょっと変わってるところでしょうか。キャラクター設定がしっかりしてたせいでしょうが、連続性があるというかドラマが展開していないところでも登場人物が活動してるような感じはありました。それぞれ過去もあったというところも感じさせるし。

 なお、MIUというのは機動捜査隊の事だそうで、404というのもそれなりに理由はあるようですが、実はその辺の設定とか人間関係とか特に確認せずに見てました。それでも楽しめたので、やはりキャラ設定が秀逸なのだと。綾野剛が問題人物らしいというネタふりがありながら、誰に聞いても「足が速い」という単純な設定がよかったです。彼が走り出すと、「プッ!」と吹いてしまうので。あとは、メロンパン売りのバンで移動してたというのもなんかおかしかったし。

 それと、絶妙だったのは菅田将暉の悪役。彼は優秀助演男優賞ものですね。プロレスと一緒で、ヒールが憎たらしくふてぶてしくなければ盛り上がりません。終盤は彼の頑張りが本当に目立った感じ。

 多分シリーズ化するでしょうが、何しろ主役の人たちはスケジュールが他でもびっしりでしょうから、いつ第二弾ができるか。しばらくは再放送で引っ張って、まずはスペシャル、次は第二弾とか。「相棒」があれだけ受けるんだから、キャストの斬新さから言えばこちらは若い視聴者も取り込んでブームを起こせそうな予感もあります。

 まぁ刑事だけ頑張ってもあれなので、次にやるときはどんな悪役を作れるかが見ものです。と、脚本家にプレッシャーを与えてみますが、一昨年の「アンナチュラル」に続いてのヒット作ですので、それくらいはやってくれるでしょう。もしかしたら、まずは「アンナチュラル」の続編でしょうか。いずれにしても、民放のドラマのレベルが向上するのは大歓迎。やはり、まずは脚本が決め手です。