CSのTBSチャンネルで「ザ・ベストテン」の再放送をやってます。その再放送が始まるときは凄く期待して、「毎月か、もしや毎週?」とか思ったのですが、1回目が6月で2回目が9月というペース。しかも、付随する特番として黒柳さんとマッチの対談をやってたので、「結局ジャニーズをバックに付けなきゃできないの?」とか思ったり。そういう意味で、初回の再放送とその後の流れは今年最高のガッカリでした。初回放送後も、世間でもびっくりするほど話題になってなかったし。
なので、今回の再放送も特に期待してませんでした。放送は1982年5月6日分で、今回も黒柳さんとマッチの対談付き。私としては見たい出演者はおらず。
が、24日(木)に録画したのを見たら、予想外に楽しめました。なんかいい世界だなぁと思って。ちなみに今回のランキングは以下の通り。
1位 ふられてBANZAI/近藤真彦
2位 色付きの女でいてくれよ/ザ・タイガース
3位 チャコの海岸物語/サザンオールスターズ
4位 南十字星/西城秀樹
5位 渚のバルコニー/松田聖子
6位 心の色/中村雅俊
7位 YES MY LOVE/矢沢永吉
8位 シルエット・ロマンス/大橋純子
9位 誘惑/中島みゆき
10位 ティアドロップ探偵団/イモ欽トリオ
スタジオでの歌唱はイモ欽トリオ、中村雅俊、松田聖子、近藤真彦の面々。ヒデキはファンクラブの集いで都内のホテルからの中継で出演。当然のごとく中島みゆき、矢沢永吉は出演拒否。大橋純子は、米国でレコーディング中とのことで前回出演時の歌唱映像が紹介され、タイガースは既に再結成の活動終了してたそうで、3月に出演した際の映像紹介でした。
永ちゃんとかみゆきさんが現在どう思ってるのかは知りませんが、今見てみたら別に出りゃよかったのにとは思いますけどね。それくらいパワーがあった番組だと思います。大橋純子さんとかタイガースみたいに、スタジオで演奏してる映像が残ってるだけでも貴重な資料だと思いますし。当時のそのアーティストの様子だけじゃなく、その周りに漂う空気も感じられますので。
聖子ちゃんは、当時はブリッコだのなんだと言われ、私も「ケッ」と思ってたのですが、スタジオで歌ってるのを今見るとすごく楽しくなります。一歩間違うとピコ太郎になるような振付も、あの歌声があると華やかに見えます。笑顔で歌うのを見てて「なんか楽しいなぁ」と思ってしまいました。ファンが多かったのもわかります。
秀樹さんはこの曲がヒットしてたのは私は全く知らなかったですが、あらためて聞くとやはりお上手ですね。ベストテン番組に出て1曲だけ歌うのを嫌がる人も多いですが、こういう場面で中継で登場しても画面に注目させてしまうのがプロだと思います。流行歌手でトップを続けるというのはそういうものだろうと。レコードが多少売れてごたく並べても、生で歌う時のレベルが低ければ視聴者に実力がばれて長続きしないだろうし。(これは特定の人を批判するものではありません。あしからず。)
そして、驚いたのはこの日のスポットライト。新人アイドルが二人登場して、それがキョンキョンと三田寛子さん。こんな回があったのは知りませんでした。私はベストテンのデータブックを持っておりますが、スポットライトの登場歌手の日付までは記載されてないんのですね。それにしても、三田寛子さんの「駆けてきた処女」は難しい曲やなぁ…と、つくづく。案外ちゃんと歌ってたのが意外だったり。(失礼!)
あとは、凄く違和感があったのは秀樹さんのあとがいきなりザ・タイガースになって、スタジオに単身かけつけたジュリーの背後をボカシがかかった人たちが通り過ぎたこと。最後の記念撮影でも、その人たちはボカシのままでした。誰かと言うとサザンなのですが、事件を起こして脱退したメンバーがいたせいなのでしょうか。折角の再放送なのにこういうのは凄く残念なのですが、歌唱場面をカットして記念撮影でボカシをかけるだけでこの回を放送できたのを称賛するべきなのか。
次がいつになるのかはわかりませんが、今回は結構楽しめたので評価します。当時はなんにも考えずに見ていたのですが、久米さんと黒柳さんが生放送でああいうマシンガンのようなトークを繰り広げてたのが本当に脅威。試しに、久米さんが冒頭で各方面のランキングを読み上げるのを真似しようと思ったのですが、まったく追いつけず。本当に放送中は脳みそをフル回転させて、一秒たりとも気が抜けなかっただろうと尊敬します。大人になってから見るとわかることも多いです。おしゃべりのプロはとにかく素晴らしい!