「伊藤蘭コンサート・ツアー2020 My Bouquet & My Dear Candies!」に行ってきました。そもそも今年の初めから全国ツアーの予定だったのが、東京、名古屋、大阪など一部で実施したのち、コロナ騒動でその後の各地の公演は中止になっていたものです。
それが東京であらためて実施されることとなり、昨日と今日の2回の予定がチケット売れ行き好調のため日曜の夜に追加公演も実施されることになったと。私はその追加公演のチケットが取れたので、図らずも千秋楽に参加できたことになります。色々コンサートには行ってますが、ツアーの千秋楽公演は初めてかも。
「My Bouquet」というのは昨年発売したソロアルバムのタイトルですが、今回はそのツアータイトルの通り、ソロアルバムとキャンディーズ時代のヒット曲を歌うというもの。今年初めのツアーのセットリストはネットの記事でも紹介されててあまり見ないようにしていたので、今回がそれとすべて同じかはわかりません。
そもそも私はというと、キャンディーズが解散した時は中学3年。田舎にいたのでコンサートには行ってません。が、解散後に友達が10000人カーニバルVol.2のカセットテープを貸してくれて、「こんなに楽しいステージなら見てみたかった」と思い、その後ファイナルカーニバルのフィルムコンサートのみ行きました。
キャンディーズではスーちゃんのファンだったのですが、テレビで見てレコードも聞いて当然蘭さんの歌声も好きなわけで、40年来の憧れの人ではあったわけです。「いまなぜ伊藤蘭のコンサートに?」と聞かれると、その辺の事情をわかってくれる人しか理解できないかも。しかも、蘭さんも今では女優が本業ですからいつまで歌ってくれるかもわからないし、ご本人もMCで「私には…ニカンがないのよ!」とか言ってましたし。(わかる人にはわかるネタでした。)
ステージは「My Bouquet」の曲からスタートし、昨年のコンサートでも披露されてたキャンディーズ時代のソロ曲「恋がひとつ」、「アンティック・ドール」も歌ってました。その「アンティック・ドール」は蘭さんが作詞した曲で、ステージでは解散コンサートでだけ歌ったとか。
そして先日クリス松村氏がMCの番組(多分「ミュージック・モア」)にゲスト出演した際、クリス氏から「40年ぶりに『アンティック・ドール』を歌った気分はどうでした?」と聞かれて、「そうですね。今では自分が本当にアンティックドールになってしまいました」と答えたところ、クリス氏も微妙なリアクションで、オンエアではその部分がバッサリとカットされていたとか。ご本人は笑って欲しかったそうですが、それ以来自虐的なネタはやめたそうです。今日のMCではそこがツボでした。
ステージ後半は怒涛のキャンディーズナンバーのラッシュで、最初に元々スーちゃんがメインボーカルだった「危い土曜日」を蘭さんが一人でステージセンターで歌う姿に涙腺が崩壊してしまい、その後私はハンカチ片手に見ることに。キャンディーズのヒット曲は9曲ほど披露したでしょうか。
キャンディーズ時代については、「考えてみれば若い頃の悩みも葛藤もあったけど、今となったら良い思い出しかない」という話もされてたので、それを聞けて本当によかったです。
アンコールでは、12月に配信されるという新曲「恋のリボルバー」(だったかな?)も披露され、それがエレキ歌謡というか、イントロが「ブラックサンドビーチ」みたいな感じで、新曲も出すという事はまだ歌は続けるという事でちょっと安心。
そして、アンコールのラストはキャンディーズの「早春譜」というアルバムから、スーさんとMMPのメンバーだった西慎嗣さんの共作の「Please Come Again」で締め。最後のあいさつでは、「涙は無しにしたかったんだけど…」と言いつつ涙ぐんでた蘭さんの姿を見てこちらもウルウルしてしまいました。
そういうコンサートだったわけですが、本日は撮影も入ってたようで(私は二階席だったのでカメラは確認できず)、12月28日にCSテレ朝チャンネル1で放送されるそうです。見られる環境の人は是非どうぞ。楽しみですね。