今日もはれたり♪くもったりⅡ 

熟年再婚14年目にして、人生変えたはずが。
恥ずかしながら、出戻りました。

弟よ!

2011-01-24 23:30:10 | 思い出
   

   4歳年下の弟がいる、

   人に優しい、そのやさしさがどこかで形を変えてしまう、

   家庭を持ち3人の子供に恵まれるが、

   「恋人としては良いが夫としては失格」そのものだった、

   そして、離婚。

    

    14年前の夏、

    「腸の調子が悪くて、検査入院したよ、来週の約束悪いけど・・・

     手術になるけど1回家に帰るよ」

     会う約束をしていた弟からの突然の電話を受けたのは、

     夏休みを利用して出掛けていた西伊豆松崎の花火大会の日だった。

     いやな予感は当たって、

     1度家に帰ることなく手術になった。

     

     夜、綺麗に夜空に広がる色とりどりの花火が空しく、

     病弱な父とその頃は元気だった母ことを思うと、

     気持ちが沈んだ。


     帰りの高速道路で受けた電話は緊急手術の後、

     先生から説明を受けた2度目の結婚相手からだった。

     「悪いところは全部取ったそうです。」

     「それであとどのくらいですって?」

     「半年、うまくいけば1年かな?といわれました」

      冷静な声で聞いた私に、

      彼女も冷静に答えていた感じがした。


      14年前のそんなやり取りを思い出した。

          
             

      

      20歳のお祝いの食事会の帰り、体調を崩し、

      十二指腸潰瘍の手術から始まり、

      胃潰瘍で大半を切除している、

      病気、痛み慣れしている彼だが、

      そんなことは言えない、

      「告知」はしないと決めた。


      S字結腸に大人のこぶし大のもの、

      そしてもう1つは背中の筋肉に食い込んで、

      筋肉の1部とともに抉り取ったと

      執刀医からの写真つきの説明を聞いた。

      その写真を見た限りでは、

      半年、1年の命の期限は仕方ないと思えた、

      悪いところは取ったといっても、

      ほかの臓器への転移も認められた、

      そこから始まった姉、私、嫁、

      何とか楽にさせようと、

      15種類ほどのサプリメント、

      プロポリス、AHCCを山のように飲ませた。

      少しずつ元気を取り戻した弟は仕事にも

      戻ることが出来て、

      どういう形でどうなっているのか、

      私の見たあの写真の様子とは裏腹に、

      元気を回復した弟は14年間と言う時間を、

      神様からおまけの人生としていただいた。

      


      そんな弟が体調を崩し、

      検査入院となり、病院へ送った、

      マレーシアに出掛ける前で良かった。

      おまけの人生大事にして・・・・・よ。


                       bonji