2年前、喉にある甲状腺に腫瘍を見つけた、
検査の結果、即手術と結論が下され、
大きな病院で検査を受けるための紹介状には
「甲状腺がんの疑いあり」と書かれていた。
それがわかったのは、
先生が紹介状を開けた時にだった。
ところが、専門医の診断結果 良性腫瘍と判断され、
経過観察といい、定期診察が1ヶ月から3ヶ月そして、
半年に1回となった、
そこから何故か、少なかったホルモンが増え始めた。
ホルモンが増えているのは腫瘍のいたずらか?
それとも別の原因によるものか?
検査を受ける事になった。
身体の中に微量の「核」を入れて状態を調べる、
薬は、海外から輸入そして長く持たないため、
入荷量が少ないようだ、
今年の初めから、入荷しない薬、
度々の延期に、振り回されていた。
検査の日が決まり連絡がきた、
受付に予約表を出して、
言われた通りエスカレーターで地下におりて、
シーンと静まりかえった廊下を左に曲り突き当たると、
検査室があった、
沢山の患者で賑わう外来とは別世界のような空気が流れて、
自分の足音だけが響き、緊張はピークに達していた。
インターホンを押し名前を言うと、自動的にドアーが開いた。
奥からスリッパに履き替え座って待つように指示され、
何が始まるか不安なうえに、
扉には立ち入り禁止や、危険のマークが目に入る。
検査室に入り横になると、その微量の核が注射された。
身体に回るまで10分ほど待つように言われ
医師と検査技師が部屋を出て行き1人になった。
身体にどんな変化が起こるのでろうか、
眠くなる?痺れてがくるそれとも、だるくなる、
ほてる?
ナースコールさえない状態に不安を感じた10分が
とても長く感じた。
その日のうちに結果を聞く事が出来た。
甲状腺に出来た腫瘍のいたずらでホルモンが増えている、
先生ほっておくと?どうなりますか?
「骨しょ症になりやすくなりますね、」
異常に汗をかく以外にそんな状況にもなりかねない、
急がない手術ですからゆっくり考えて・・・・
ハイゆっくり考えます。
bonji