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1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

新機動戦記ガンダムW Endless Waltz(上) 原作/矢立肇・富野由悠季 著/隅沢克之 2007年10月1日 角川書店

2016-07-03 08:18:16 | ガンダム
AC196年、役目を終えた4機のガンダムが、廃棄のため太陽に送り出されようとしていたとき、外務次官となったリリーナが、何者かに誘拐される事件が発生。危機の到来を予見したヒイロとデュオは、彼女を救うべくX18999コロニーに潜入するが、彼らに立ちはだかったのは、かつての戦友トロワと五飛だった!? 「偉ペレーション・メテオ」から1年、またも時代は少年とガンダムを求める――「W」シリーズ名作OVA完全小説化!
裏表紙より。
「おまえを殺す〔=殺さない〕ガンダム」の『OVA完全小説化』よー。




 人々は自らの意志で平和の道へと歩み出した。
 完全なる平和。
 ――AC・196――
 現在、地球圏に戦闘兵器は存在しない。
 だが――――。
アニメ本編における最後の戦争から1年後の物語。



 プリベンター(Preventer)、通称『火消し』。
 この情報機関は、世界各地で起こりうる紛争を未然に防ぐ任務を持たされていた。それは二十世紀の中期、冷戦構造下のスパイ活動に似ていないこともなかったが、その目的とエージェントの意識がまったく違っていた。
 彼らエージェントたちの目的は『平和維持』と『戦闘兵器根絶』であり、意識上での『敵』という存在はない。
ソレスタルなんとかをなるーーーくした組織(てきとう)
※政府の予算(『極秘裏』)で動いている組織です。
この1年の『平和維持』に色々と貢献してきたらしい。

ガンダムパイロットたちと共に戦ったサリィ・ポォも今はプリベンターの1人。
彼女は、『地球圏では存在しないはずのもの』を発見・回収していました。
(これは大きな『火事』になる・・・・・・)
全ては秘密裏に進められていたのです・・・・・・!


その頃、とある資源衛星にて――
「平和が続くなら、ガンダムは必要ない、か」
そこには4機のガンダムと2人のパイロット、カトルとデュオが。
ガンダムが『新たな戦争の原因』になりかねない(既に『テロ活動』があった)から、
ヒイロとトロワから預かった機体もまとめて「太陽流し」にするんですってよ。
廃棄する予定の資源衛星があったのと、カトルの『宗教観』の関係だそうで。


 デュオが感想をもらした。
「五飛はやっぱり持ってこなかったな・・・・・・」
 カトルは遠ざかる資源衛星の光点を見送りながら答えた。
「ええ・・・・・・ヒイロとトロワはすぐに送りつけてきましたけどね」
『送りつけて』って、ガンダム、他人任せの配送かよw
それこそ狙われたらどうするつもりだったんだwww

ともかく無事「太陽流し」は成功。
しかし、ガンダムが必要となる事態が起きてしまうのであります。



 リリーナが地球圏国家大統領から正式に外交次官を任ぜられたのは、彼女の十六回目の誕生日の前日だった。
リリーナは地球とコロニーの『橋渡し役』として活躍中。
ネームバリューでいえばそれこそ大統領より上だろうしね。


(すべては、ヒイロのおかげ・・・・・・)
 リリーナは過去を振り返るといつもそう思う。
(「おまえを殺す」なんて言われたことはなかったもの・・・・・・)
 そう思えるのは、彼女自身がそれまで周囲に遠慮されながら生きてきた証拠だった。
その『遠慮』は多分常識の範囲内だと思う。


復興予算についてうだってるコロニーX18999の代表団と話し合うため、
リリーナはそのコロニーへ向かっていました。
 ――深遠なる闇の彼方から、静かなワルツが聞こえてくる。
*

 ――AC・196 Xmas・Eve――
『静かなワルツ』よりもっとふさわしい曲があると思う!!!!!


ところでAC世界、この日の『慣習はほとんど風化していた』そうで。
 宇宙新時代という名ばかりの『AC歴』において、十二月二十四日は、十二月二十四日であり、それ以上でもそれ以下でもなかった。
AD世界だって本当は同じだよ?
クリスマスなんて陰謀です!エロい人には、それがわからんのです!!


 十二月二十四日に戦争が終結した・・・・・・何の意味もなかったこの日に、それが起こったことで、本来の意味が呼び戻されてしまったのだ。
『未来を選択した』という責任意識を軽んじ、『神がもたらした奇跡』という超現実的な出来事として納得する、その精神状態に人々は安住しはじめたのだ。
 この日に戦争が終わったのはある意味で悲劇というべきかもしれない。
アニメ本編で一般市民が『未来を選択した』なんて言える場面あった・・・・・・?
ほとんどの人は、「なんか知らぬ間に地球がヤバかったらしい」
としか認識してないような気がする。
アツくなってたのはOZ(連合)とホワイトファングそれぞれの関係者だけじゃね?



『終戦一周年の記念式典』に色々モヤったり願ったりしつつ、
レディ・アン、ノイン、サリィ・・・・・・プリベンターにはお仕事がありました。
「新型のモビルスーツ・・・・・・か」
『十三番目の星座』の存在は、最早疑いようがなくなっていたのです!


 大がかりな火事――革命、あるいは戦争。
 再び、時代は混沌の闇へと失速していくのか。
 悲痛な舞踏会は、じきに始まろうとしている――。
さぁっおどろぉーこーんとんのやーみー
パーパパッパーパパッパーパパッパラララララパラララララ
地球防衛組織プリベンターがお送りしています。



さて、リリーナはわがまま代表団を説得していたのですが――
(えっ)
えっ


 いずれも紳士然とした立ち居振るまいの兵士たちは、眠り姫の椅子を取り囲んだ。
 年配の代表は兵士たちに言った。
「丁重にお連れしてくれたまえ・・・・・・」
「判っています」
「これで我々のカードは揃いましたな」
なん・・・・・・だと・・・・・・?



「ウフフフ・・・・・・」
 無邪気な笑い声が部屋の壁に吸い込まれていく。
 この部屋には、モニターを眺めている人間が二人いた。
 一人は笑い声の主である少女。
 もう一人は細身の老人だった。
「やはり、私たちが教えてあげなければなりませんね、デキム・・・・・・」
「そのとおりです・・・・・・マリーメイア様」
動き出す・・・・・・!!





今日はこの辺で切り上げるのが宇宙の心(てきとう)


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