買えないモノは欲しがらない。お金を出さずにあるモノで、心豊かな節約生活を送るフランス人。子育て、貯金、マイホームから、バカンス、冠婚葬祭まで、二〇年間パリで暮らした著者が、肌で感じたフランス人の知恵。本当に大切なものを見極め、自分の価値観で人生を充実させる、楽しくおトクなエッセイ集。裏表紙より。
ドイツやイギリスの次は勿論フランスでしょう?(さも当然のように)
フランスについては「ルパンが6割、美術館が3割、あとは肉」みたいなイメージ。
第一章 お金を出さずにあるモノで、心豊かな生活それが女子高校生の買い物・・・・・・だと・・・・・・?
モノの値段にとてもシビアな人たち
*たとえパンツ一枚でも、考えて考え、考えた末に買わない
一〇〇〇円のTシャツ一枚買うのに、なん枚も試着したすえ、彼女たちのだれもなにも買わずにショップを出てしまったのである。あきれ果てていた私に娘が日本語でいった。いつもこうよと。
フランス娘は金銭感覚がしっかりしてるのね。
自動販売機のない国それはフランス以外の国から抗議されんじゃないッスか・・・・・・え、ない?マジで?
*「この国は、お金が道に落ちている」
公衆電話がカード式になってしまったから、小銭荒らしにとって残るターゲットが自販機になったというわけだ。だからといって、パリの治安が悪いかといったらフランス人に申し訳ない。パリの治安が悪いのではなく、わが国の治安がよすぎるのである。日本人以外の人たちは、置いてあるモノは盗まれても仕方がないと思っている。
『よすぎる』ことは何も悪くない訳で、日本はもっとこの点ドヤァしていいし、
そこを文明開化したバカは国家反逆罪で厳罰に処するべきだと思う(真剣)
第二章 自分を知っているからわかる、いるモノ、いらないモノ「中国人の爆買」なんてニュースで(苦笑・失笑混じりに)やってるけど、
ブランド品――私らしさを表現するには邪魔
*ヴィトンを持っていたとしたら、「ヴィトンが好きな人」だと思われる
エレーヌの話を聞いて、私は内心ドキッとした。他人にどう思われてもいいようなものだが、もし私がグッチのバッグを持っていたら、人は私はグッチのバッグが好きなんだと思うのだろうか。フランス女性がバッグ一つ買うにしても、慎重に吟味するうらには、そうした思惑があったのか。
日本人旅行者のブランド品漁りだって同じようなもんじゃねーのと思う。
中国人は「(より高品質な)必要なモノ」を買ってるわけで、
クローゼットの肥やしになるような日本人の買い物の方がよっぽど・・・・・・おっとだれかk
第三章 貯金とマイホームは時間をかけて日本じゃ(尊敬・称賛まではいかなくても)「サクセスストーリー」として
お金は万能選手なんかじゃない
*元貴族に敬意をはらうわけ
成金を毛嫌いするフランス人だが、先祖代々の資産家のことは評価する。ブルボン王朝の末裔とかモンモランシー家、ラ・ロッシュフーコー家といった名門の出身者に、彼らは敬意を表するのである。マリ・ド・ラクロワとかピエール・ド・モーリヤックというように、苗字と名前の間に de が入る、俗にいう元貴族に敬意をはらうわけを、私の親友がわかりやすく教えてくれた。なん代も続く名門は、それだけでも国に多大な貢献をしているそうだ。というのは、相続税を払い続けることで、初代が築いた富は完全に浄化されるという。
まぁ肯定的に見られるところがフランスでは『毛嫌い』されて、
「所詮親の金」とどっちかといえば否定的に見られるところがフランスでは『敬意』。
『元貴族』な方々はエレガントだから、脱税で騒がれるようなことは無いのかな?
第五章 フランス流子育てのエスプリカエルの子はカエルやねんで。
叱らないで諭す、ということ
*人間は生まれながらにして悪いから、幼いうちに鍛えなくてはいけない
人間は生まれながらにして悪いから、幼いうちに鍛えなくてはいけない。それが教育というものだ、とフランス人はいう。
私たちはどうかといえば、穢れを知らない子供とか、子供はピュアーだと思いながら、どうかこの子が素直に成長しますようにと願う。子供は勧善懲悪の物語を聞いて育ち、ゆくゆくは桃太郎や金太郎のような大人になるのが理想なのである。でも待てよ、桃太郎や金太郎になれなかったらどうなるのだろうか。
つまり子育てにおける絶対の指針は「汝、身の程を知るべし」。
全六章、日本人とフランス人の考え方の違いが見えてなかなか興味深く、
「日本もこうすべきだ!」という押しつけがましさはなく読みやすい。
『マイペース』、良い響きです。
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