まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「でーれーガールス」原田マハ

2012-08-03 19:40:39 | 読書のすすめ
今日は 昨日に比べれば涼しかったのでは?
19:30現在 窓を開けると涼しい風が入ってきます。

さて 原田マハの「でーれーガールズ」を読みました。

でーれーガールズ
原田マハ
祥伝社


佐々岡鮎子は 40代。
小日向アユコというペンネームで漫画家をやっている。
そんな鮎子に ある日 母校(岡山の白鷺女子高校)から 
創立120周年のイベントで講演会をやってくれないかという依頼が来る。

人前で話すことが得意でない鮎子は 突然の依頼に困ってしまう。
返事を出しそびれているうちに 当時の同級生から 27年ぶりの同窓会の誘いがやってくる。
彼女の文面では すでに鮎子は 記念イベントで公演することにきまっており・・・

多感な高校時代に 東京から岡山に引っ越すことになった鮎子。
標準語をしゃべれば お嬢様ぶってると言われ 
岡山弁をしゃべれば 「でーれー佐々岡」とあだ名をつけられ
高校内に友達をなかなか作れないで 浮いてしまっていた鮎子。
初めての友達が出来るきっかけになったのは 彼女が描いていた漫画だった。



読み終わって表紙を見ると 橋の欄干に寄り掛かる二人の少女 
この一つの絵が この物語のすべてを語っているなあと思う。
別に 内容が薄っぺらいということではないですよ。
表紙を描いたスカイエマさんが 見事に物語の情景を引き出しているという意味です。

ちなみに 「でーれー」とは 岡山弁で 「どえりゃあ」「すごい」という意味みたいです。
作品の中に さまざまな岡山弁が出てきますが なんともいえないまったりした感じが とても魅力的です。

私は もともとは共通語(東京弁?)ですが
大学以降 いろいろな所に住む機会があり(今は群馬だし)
それぞれの地方のいいなあと思う言葉をすべて吸収してしまうので
東京弁にこだわる姉に言わせると もはやめちゃくちゃな言葉をしゃべっているのだそうな。

でも 地方地方の言語。それぞれに趣があって素敵だと思います。

高校時代と現代とを行きつ戻りつする物語。
引き込まれますね。

お勧めです。

ただ・・ね。主人公が40代なんですよ。
だから共感できるところもあるのかなあ?とも思ったりします。
例えば 中学生が読んだ時 鮎子に共感できるのかどうか。
うーーん。それは未知数。

ストーリーとしては面白いと思うので
是非中学生の皆さんも よろしければご一読ください。

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